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第37話 ページ38
コナンside
それは、事件のトリックを解くため
周りからヒントを得ようとしていた時だった
俺は何となく
本当になんの意図もなく羔野さんの方を見た
『……ッ』
羔野さんは先程までと同じ様に、園子の斜め後ろに立っていた
静かに佇む姿も、態度も、距離感も、何も変わっちゃいない
ただ一つ
俺の目はハッキリと捉えてしまった
一瞬ではあるが、その人の良さげな瞳が揺れるのを
その瞳が、氷の様な冷たさを持つのを
心底軽蔑した様な眼差しに、思わず喉が鳴った
それが自分に向けられた訳でないと知っていても
身体中がハッキリとした悪寒に襲われる
俺はこの感覚を知っていた
ジンだ
初めてジンを見た時に感じたあの感覚
それは優しさの仮面でそれを隠していた事に感心してしまう程に
冷たく蔑んだ目だった
(やっぱり羔野さんはアイツらの＿＿)
無意識のうちに後退りながらも、惰性でその目線を辿る
その先に居たのは
…
…
被害者の従兄弟だった
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作者名：＿名前を変える必要がある | 作成日時：2019年6月23日 16時
