37話 ページ37
ガシャン！！
「「うわぁああ！！」」
「ぐぇぇ！またこの首輪なんだゾ！」
「くそっ、外れない！」
2人の様子を見て、Aも咄嗟に自分の首元を触る
(私には付いてない…。
それもそうか。私に付けても意味が無い)
「トレイ、ケイト！こいつらをつまみ出せ！」
「「…はい、寮長」」
「せ、先輩達！？」
「悪いな」
「あぁ〜〜〜、そうかよ。やってやらぁ！」
数人に増えたケイトが、藻掻くエース達を意にも介さず捕獲しずるずると引きずっていく
「さぁ、お前も」
『！』
そう言ったトレイがAの肩に手を置くと、「トレイ！」とリドルが静止した
「彼女はいい。ここに残して」
「…。はい、寮長」
『えっ！？』
トレイがAから手を離すと、リドルが「こっちにおいで」とAを呼んだ
『でも……』
Aはリドルの呼び掛けに応じる気になれず、連れていかれるグリム達の方を見る
「A〜〜！」
『っグリム君！ ……先輩。私も、』
グリム君達と一緒に！ と言おうとして振り返ると、
リドルがすぐ近くまで来ていて、Aの手を取った
『っ！？』
リドルはそのままAの手を引いて歩き出す
「さぁ、気を取り直してパーティーの続きをしよう。今日はクロッケー大会もするんだ。A、見ていくだろう？」
『…どうして、私だけ残したんですか？』
その問い掛けに、リドルはきょとんとした顔をした
「どうしてって、キミは何もしてないじゃないか」
『！！』
Aはリドルに取られた手を離して立ち止まる
「A？」
(その通りだ。確かに私は何もしていない)
何もしなかったし、何も言わなかった
(こんなんで、何が“王子”だ。やっぱり私はそんな強くて綺麗なあだ名で呼んでもらえる人間じゃない)
王子と呼ばれるに相応しい人ならきっと、あの場で自分の意見を強く優しく主張して、上手く場を収めてしまうのだろう
それなのに私は、意見を主張するどころか発言すらしていない。
これではエース君達とローズハート先輩、どちらに賛同しているのかすら分かって貰えない
(こんな曖昧な立ち回りをしている私は、この場で1番ずるい！)
Aは拳を握り、顔を上げる
『ローズハート先輩』
「ん？」
『私もエース君達と同じ意見です。
なので、私も彼らと一緒につまみ出されるべきです！』
「なっ…！？」
Aはそれだけ言って踵を返し走り出す
「待て、A！」
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白猫娘(プロフ) - パンパースさん» お読み頂きありがとうございます！頑張ります！ (11月13日 17時) (
レス) id: 013b7623c9 (このIDを非表示/違反報告)
パンパース - 面白いです！更新頑張ってください！ (11月13日 16時) (レス) id: 57f94a8f60 (このIDを非表示/違反報告)
白猫娘(プロフ) - もこさん» お読みいただきありがとうございます！更新頑張ります！ (9月10日 20時) (レス) id: 013b7623c9 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - 初コメ失礼します！私逆ハー大好物なので嬉しいです！ツイステのキャラ（生徒たちはもちろん、教師、他校、チェカ）全員推しなので嬉しいです！更新頑張ってください！ (9月10日 19時) (レス) @page4 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：白猫娘 | 作成日時：2023年4月26日 21時
