初恋クラムスクール R

真夏×12 ページ12

・




大貴｢…山田と…山田と…あぁ…｣
｢え、ちょ、落ちつきなよ。大貴｣
涼介｢さっきから何言ってんの、大ちゃん｣


大貴｢…か、か、関節キスしてんじゃんかぁぁぁ！！｣


涼介・A｢…は？/へ？｣




大貴に言われて今気づいた。
反射的に手の甲を口に持っていく。




｢ほんと、だ…｣


涼介｢別に俺、こいつのこと
女子として見てねーし。｣


｢そ、それに！大貴も私が飲んだの
飲んでるじゃん！ それと一緒だよ！｣




なんて適当に思いついた言葉を並べたけど。

私の中でも

"関節キス"の単語を意識してるのは事実で。

自分に言いかせた、そんな感じもした。



涼介｢え、大ちゃんともしたことあんの？｣
｢え、だって幼なじみだ…｢関係ねーだろ｣…え？｣




珍しくやまが首を突っ込んできたから
幼なじみという言葉を利用したけど
やまはいつもと違うトーンで私を遮った。



大貴｢…｣

涼介｢…幼なじみだからって…男は男だろ。
そんな考えだったらいつか後悔すっぞ？｣


｢…なに、それ｣





"後悔"ってなに…。


大貴が男子なことくらい
やまに言われなくても知ってるし。




涼介｢別に。わかんねーならいいわ。
大ちゃん、行こ？｣
大貴｢…あ、お、おう｣




ちょっとは大貴を男として見ろってこと？


…



｢どーゆうこと…｣

真夏×13→←真夏×11

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す