第210錠 ページ30
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"──、A、起きろ"
目を開けるとそこには刑事姿のお兄ちゃんがいた
お兄ちゃんは私の頭を荒々しく撫でる
"あいつのこと、これから頼んだぞ"
前も同じ事を言われた気がした
その時はよく分からなかったけど、今分かる気がする
A『…うん!降谷さんのことは私に任せて』
"まああいつならお前のこと任せられるし…お前も頑張れよ"
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A『っん…』
私いつの間に寝てたんだろう
でも何だかとっても夢見心地が良くて、こんな感じは久しぶりだ
もう少し夢の中にいたかったなと思い、私は寝返りをうつ
降谷『目が覚めましたか?』
A『えっ…』
何で隣りに降谷さんが?何で──
A『…っ//!?』
降谷『ップ)そんな驚きますか?全く、Aさんは面白い反応ばかりしてくれる』
顔を毛布で隠しながら私は降谷さんを睨む
でも降谷さんの笑顔を見せられ、つい許してしまう
毛布の中の自分の状態を確認する
そうだ、私降谷さんと──
降谷『…体、大丈夫ですか?』
A『えっ?』
降谷『その、痛くありませんでしたか?』
降谷さんはうつ伏せの状態でいたため、顔を反対側に晒された
こうして気にしてくれる優しさは、降谷零という一人の人なんだと思えた
A『大丈夫ですよ、ただ夢が覚めなければ良かったって思ってて』
降谷『この夢がですか?』
A『いえ、今が夢じゃないのは分かってます
眠っていた時にお兄ちゃんが夢に出てきて、その時に降谷さんのこと頼んだぞって言ったんです』
降谷『っ!…松田が?』
A『はい、実は前も同じ夢を見て
その時は誰のことか分からなかったんですけど
でも今日は降谷さんのことだって分かりました』
降谷さんが隣りにいて良かったと言うと
降谷さんは少し驚きながらも私の頭を優しく撫でてくれた
本当にこの夢が、この幸せが長く続いてほしい
A『降谷さん、手を握ってくれませんか?』
降谷『…いいですよ』
降谷さんは手を握ってくれると、別の手で私の腰を自分の方に寄せた
顔の距離が近くて恥ずかしいけど
このぬくもりをたくさん感じたくて私は降谷さんの胸に顔を隠した
たくさんのぬくもりと愛を感じて、私たちはお互い眠りについた
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アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝 物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます!次きになります!無理せず、お待ちしております!! (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リイナ | 作成日時:2022年1月14日 14時