第209錠 ページ29
仕事部屋に着いて、私はギターケースを置く
デスクトップやスピーカーなど専門の機材もあるため
降谷さんは不思議そうに見ていて、何だか笑ってしまう
降谷『2本持ってるんですね』
A『エレキは新調して、このアコギはお兄ちゃんが高校の入学祝いに買ってくれて』
降谷『へぇ…っ！』
部屋の中を見ている降谷さんが立ち止まるのを見て何だろうと思うと
作業用の机に置いてる写真立てに手を取る
その写真は、まだ高校生の時の私と警察学校に入った頃のお兄ちゃんと一緒に撮った写真
A『若いですよね、丁度警察学校入ったばかりの時なので…降谷さん？』
降谷『…っ！あ、すみません』
降谷さんはそう言うと、写真立てを静かに置く
その表情は懐かしむような優しい表情だった
部屋を出た後まだ静かでいる降谷さんに、私は話かけた
A『大丈夫ですか？』
降谷『えぇ、ちょっと昔の事を思い出してました
…Aさんは強いですね、僕はまだそこまで行けてませんよ』
A『…私だって強くないですよ』
例えば、周りにどれだけ良い曲だねって言われても
だって私には歌しかないからとしか思えない
今も強くなれる理由を探し続けていて、弱い自分を隠したいために探しているかもしれない
でもそれでも今を生きなきゃいけない
A『もちろん歌や音楽も大好きですけど
これからの生きるシルシみたいなものを残して
ファンやそれこそお兄ちゃんにも届いたらいいなぁって思ってます
もちろん降谷さんにも』
そう言うと降谷さんが目を見開いて驚いているのが分かった
いつか降谷さんにも曲を作ってみたい
すると降谷さんは、私の髪に触れて撫でるようにしている
降谷『ほんと、驚かされてばかりだ』
A『…降谷さ『A』っへ！？』
降谷『そんなに驚くことか？』
平然と聞く降谷さん
というか敬語が抜けてるし、まるでお兄ちゃんたちと話している時みたいに話す
降谷『言ったでしょ、後で後悔しても知りませんよと
この意味、分かっているのか？』
A『っ？…はい』
降谷『ﾌｯ、寝かせるつもりはないから覚悟するだな』
降谷さんは一度優しくキスをしたと思うと
その後まるで噛み付くような荒いキスが続いた
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今地上波で仲の悪いガールズバンド編をやっていて
ギター弾く安室さんカッコいいですよね(⸝⸝- -⸝⸝)
そのお話しも書きたいですねぇ
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アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝 物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (
レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます！次きになります！無理せず、お待ちしております！！ (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リイナ | 作成日時：2022年1月14日 14時
