第206錠 ページ26
A『っ言うのが、遅いですよぉ…っ』
泣きながら言う私に、困った笑顔を見せる安室さん
抑えられない涙は何度拭っても溢れる
分かっていた答えだったけど、安室さん本人の口から聞けたのが何より嬉しい
安室『嘘吐きな僕を、許してくれますか？』
安室さんは握っていた手を離し、両手で私の頬を優しく包んでくれる
そのぬくもりを確かめるように、私は安室さんに手を重ねた
A『…許しません』
安室『えっ…！』
そう言うと安室さん、降谷さんはアタフタし始める
私が知ってる降谷さんではないからちょっと面白いと思ってしまった
そしてニヤけた顔を隠すように私は安室さんに抱き着いた
A『嘘ですよ、降谷さんじゃなきゃ嫌です』
安室『っ！…先に言われてしまいましたね』
安室さんは私の肩に手を置き、ゆっくりと体を離した
そして再び、青い瞳が私を捉える
安室『貴方のことが好きです』
A『っ！…ぇっえ…！』
安室『ﾌｯ)驚きすぎじゃないですか？』
A『だって、そんな風に全然！』
安室『もちろん、安室透としても降谷零としても貴方ことが好きです
貴方は失いたくない大切な人です、だから僕に守らせて下さい』
その言葉にドキッとしてしまう
私は安室さんの綺麗な瞳を見つめることしか出来ない
A『ぁの、ミステリートレインの時って』
安室『っ！…あの時は組織としていました』
A『…バーボンって呼ばれてるんでよね？』
安室『まぁ…この事はもう少ししてから話していいですか？』
きっとここから先は、私が踏み入れてはいけない側なんだ
降谷さんの気持ち察して頷くと、再び手を優しく握ってくれた
そのぬくもりに私は目を閉じて感じていた
A『落ち着きます、降谷さんのぬくもり』
安室『…Aさん』
閉じていた目をゆっくり開けると、優しい目をしていて
空いていた手を私の頬に添えた
そして優しく深いキスをしてくれた
安室『…』
A『…っ』
今までされたキスで一番優しく、この時間が続いてほしいと思った
私も彼を守れるぐらい強くありたい、支えたい、そう強く思った
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アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝 物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (
レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます！次きになります！無理せず、お待ちしております！！ (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リイナ | 作成日時：2022年1月14日 14時
