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第200錠-��- ページ20

安室『待って下さい…！』


走っている最中、背後からいきなり手を掴まれた

振り返ると、そこには息を切らしている安室さんがいた


A『ぃや、離して…！』


掴まれた手はビクともしなくて、その手は少し冷たくて

早くこの場から離れたくて私は必死に安室さんの手を振り解こうとした


安室『っ離しません』


A『っ！…』


安室『貴方が泣き止むまで』


安室さんにそう言われ、泣きたい気持ちを抑えていたのに

等々私の目から涙が溢れ出し、その場に座り込んでしまった


それでも安室さんは私の手を握ったままで

膝を付けながら私と目を合わせると、空いた方の指で涙を拭いてくれた


A『っ何で、何でですか…さよならだって言ったのに

だから私も忘れたくて…っ』


安室『そうですね、確かに言いました

貴方を守るためなんて綺麗事にすぎない…でも僕は』


安室さんが言いかけたその時、周りの人が騒がしいのに気付いた


『うわぁあの2人すてきだね！』


『ねぇあの女の人LuNAじゃない！』


『嘘！何かの撮影とかかな！』


A『っ…！ごめんなさい、私行きますね』


自分のこともあるけど、これ以上安室さんも目立たせる訳にはいかない

私は安室さんの手を離そうとすると、もう一度強く握り返してくれた


安室『今夜、貴方の大切な場所で待ってます』


A『えっ…ぁ！』


安室さんはそう言うと、私の帽子綺麗に被せ直してくれた

そして近くを通ったタクシーを止めてくれた


安室『貴方が来るまで待っていますから』


安室さんはそう言ってポアロへ帰ってしまった













"『今夜、貴方の大切な場所で待ってます』"












A『(私にとっての大切な場所…)』


『…あのぉお客様、どうされますか？』


A『っ！あ…すみませんお台場でお願いします』


運転手にそう言って私はスマホを開く

丁度良い時間に会場に着くからライブには間に合う


さっき安室さんに言われたことを思い出す

私にとっての大切な場所、安室さんは分かっているのかな


それに今日はライブもあって遅くなる

それでも来るまで待ってると言われて、行くしかないのかな


そう迷いながら、タクシーは会場へ着き、私は戻った


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設定タグ：名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品のジャンル：アニメ
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アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝　物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
 みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます！次きになります！無理せず、お待ちしております！！ (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：リイナ | 作成日時：2022年1月14日 14時

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