第197錠-��- ページ17
私たちはリビングに行き、3人で紅茶を囲む
A『つまり、沖矢昴の正体は赤井さんだっていうのを安室さんに探られないように
今日の沖矢昴は、工藤さんが成りすましていて
マカデミー賞にいる工藤さんが藤峰有希子さんだったんですね
ﾊｧ…)私もまんまと利用されたってことなんですね』
コナン『うん、ごめんねAさん』
私は紅茶を静かに飲む
コナンくんはともかく、あの赤井さんに利用されたと思うと何故かイラっとくる
工藤『…それで、君はどうなんだね？』
そう思っていると、工藤さんに問われた
工藤さんは真剣な眼差しで私を見ている
工藤『君は彼の、安室透くん正体を知っているようだね』
A『っ！…』
コナン『ぇっ、そうなのAさん？』
A『…ごめんねコナンくんには言ってなかったね
知ってます、安室さんの正体を』
コナン『どうして言わなかったの！』
A『病院の時には誤魔化したけど
でも、本当は分かっていたんです、彼のことを…でも…っ』
コナン『Aさん…』
コナンくんや工藤さんの前で泣かないようにしていたけど、それは無理だった
私は俯きながら話続けた
A『安室さんがあの人なんだって分かっても、私と彼は住む世界が違ってる
それを分かった上で、私ももう会うのは止めよう、忘れようと思ったんです
なのにさっき別れる時に同じこと言われて、こんなに悲しいなんて…っ』
自分の気持ちに嘘をついた結果がこれだ
分かっていたはずなのに、私は分かっていなかったんだ
そして私は、真実から逃げたんだ
そう思う程、涙が溢れてくる
私はこんなにも──
工藤『大切なんだね、彼のことを』
A『っ！…そう、ですね…大切です』
大切だから安室さんとの繋がりが無くならないようにと願っていたのに
自分からその繋がりを断って、今更になってその大切さに気付くなんて
私はなんて都合のいい人間なんだろう
A『大切だから、もう彼に会うのは止めます…』
工藤『…そうか』
コナン『Aさん…』
A『いいの、これで良いんだよ』
コナンくんは心配そうに見ている
もう涙は引いたけど、私は自分に言い聞かせるように笑顔を貼り付けた
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 569人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝 物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (
レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます！次きになります！無理せず、お待ちしております！！ (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リイナ | 作成日時：2022年1月14日 14時
