第194錠-��- ページ14
予想を裏切られた安室さんは、酷く驚いた様子で数歩後ずさった
彼のそんな様子を見るのは初めて見た
(pull、pull…♪)
数秒間の沈黙の後、部屋に着信音が鳴り響いた
それは安室さんが先程、机に置いたスマホからだ
ただ、それを置いた当人は唖然としたまま気付いていない様子
沖矢『あの、電話鳴ってますけど？』
安室『あ、あぁ…』
昴さんの呼びかけでようやくそれに気付いた安室さんは、
慌ててスマホを手に取った
安室『どうした？遅かったな……えっ！？あ、赤井が…！』
電話の相手が何を言ったのかは知らないが
驚愕の声を上げる安室さんの表情や様子から、酷い焦りが感じられた
赤井さんが何をしたんだ、だって彼はここにいて
安室『何！？赤井が拳銃を発砲！？それで、追跡は…！』
声を荒らげて電話の相手に怒鳴る彼は、やはり私の知る彼ではない
もしかして、安室さんが話してる電話の相手は──
そう考えている最中、沖矢さんがわざとらしく咳をして安室さんの注意を引いた
沖矢『少々静かにしてもらえますか？
今この家の家主が大変な賞を受賞して、スピーチをする所なんですから
会ったことは、ありませんけどね』
3人でマカデミー賞を見ていると、再び安室さんが声を上げる
安室『赤井…！お、おい！赤井がそこにいるのか！？
おい！！状況は！？応答しろ！！』
そう叫んだ後、何かに驚いた様子で黙り込んだ
私も自分の感情はぐちゃぐちゃに掻き回され、原型を留めていなかった
自分から安室さんから離れる決意をしたのに
今こうして知らない安室さんを見れたことに安堵している
これで本当に良かったのかな
安室『まさかお前･･･俺の正体を…！？』
A『(っ安室さんの正体…)』
先程よりは小声で話しているが、それでも聞こえてくる彼の言葉に引っ掛かりを感じた
私も知ってしまった安室さんの事
でもそれを直接彼に聞く勇気は無かった
沖矢さんも沖矢さんといい、相変わらず画面の向こうの工藤氏に意識を向けている
この状況を分かっているのかとヒヤヒヤする
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 569人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝 物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (
レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます！次きになります！無理せず、お待ちしております！！ (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リイナ | 作成日時：2022年1月14日 14時
