第192錠-緋色の帰還��- ページ12
A『(まさかここまで"読んでいたとはな"…)』
安室『そう、この計画を企てた、ある少年を称賛する言葉だったというわけですよ』
だってその計画を企てたのは少年で、その男の人の偽装死を考えるなんて
まるで
A『(まるで、私が聞いた赤井さんの話みたい…)』
でもそれは赤井さんが自分で行ったものだと思っていた
それがもし少年が、私も知ってる少年だったら
沖矢『なるほど…面白い』
昴さんの雰囲気が一瞬変わったような気がした
マスクに隠れてきちんとした表情は分からないものの
きっとその下ではあの澄ました笑みを浮かべているのかと思った
安室『っ… そこから先は簡単でした
来葉峠の一件後、その少年達の周りに突然現れた不審人物を探すだけ
そしてここへ辿り着いたというわけです』
そういえば沖矢さん、赤井さんがいつからここに住んでいるのかは知らない
その時系列も重なれば、赤井さんの事がバレてしまう
それにもしコナンくんの事もバレてしまえば
すると安室さんは自身のスマホを机に置いた
安室『連絡待ちです
現在、私の連れが貴方のお仲間を拘束すべく追跡中
流石の貴方も、お仲間の生死がかかれば、素直になってくれると思いまして』
安室さんの言葉一つ一つが棘の様に突き刺さる
そこにいるのは確実に安室透ではない
私の知っている安室さんじゃない、でもバーボンでもない気がする
彼は一体、誰なの？
安室『でも、できれば連絡が来る前に、そのマスクを取ってくれませんかねぇ
沖矢昴さん…いやFBI捜査官
赤井、秀一…！』
A『(安室さんは分かって来たんだ、沖矢さんが赤井さんだって…)』
沖矢『… 君がそれを望むのなら、仕方ない』
安室『ふん、それは有難い…』
沖矢さんの言葉に思わず顔を向けた
勝ち誇った様に安室さんはソファーの腰掛けに腕をかける
沖矢さんは彼の要望に対して了承の言葉を口にすると
ゆっくり右手を顔の左側の方へと伸ばしていった
A『…へ？』
安室『っ…何のつもりだ』
数秒後、安室さんが発した言葉と同じ言葉を、心の中で呟いた
沖矢さんが手にしていたのは、さっきまで口を覆っていたマスクだった
マスクってそっちのマスクじゃないよなと思った
安室さんが言うマスクは、恐らく変装のマスクだろう
それをこう茶化すなんて、沖矢さんといい赤井さんといい本当に性格が悪いと思った
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アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝 物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (
レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます！次きになります！無理せず、お待ちしております！！ (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リイナ | 作成日時：2022年1月14日 14時
