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第191錠-��- ページ11

沖矢『なるほど、なかなか興味深いミステリーですが

その打たれたフリをした男、その後、どうやってその場から立ち去ったんですか？』


安室『それを答える前に、テレビを消してくれませんか？大事な話をしているんですから』


沖矢『いいじゃないですか、気になるんですよ、マカデミー賞

Aさんも気になりますよね』


A『っ！…そうですね』


いきなり話をふられてびっくりしたけど、私は素っ気なく返事をした

少しの間の後、安室さんが呆れたように小さなため息を小さくつくと、言葉は続けられた


安室『その男を撃った女とグルだったんでしょうから

恐らくその女の車にこっそり乗り込んで逃げたんでしょうね

離れた場所でその様子を見ていた、監視役の男の目を盗んでね』


沖矢『監視役がいたんですか』


安室『ええ、監視役の男はまんまと騙されたってわけですよ

なにしろ撃たれた男は、頭から血を噴いて倒れたんですから』


沖矢『頭から血を？』


安室『…だがそれもフェイク』


A『(っ！フェイクってどういう事…？)』


安室さんの話に私は驚く

しかもそのフェイクは、空砲に合わせてニット帽から血糊が吹き出す仕掛けと言い

そんな発明品を作っている博士がいるなんて言う


A『(そんな人なんて一体誰何だろう…)』


沖矢『じゃあ、そのグルの女に、頭に向けて空砲を撃ってくれと頼んでいたんですね？』


安室『いや、頭を撃てと命じたのは監視役の男

予想していたんですよ、監視役の男が拳銃でとどめを刺す際に、必ずそうすると』


予想するなんて、だってその男は自分の死をも予想していたという事になる

そんな覚悟を持っていたなんて、信じられない


沖矢『なかなかやるじゃないですか、その男

まるでスパイ小説の主人公のようだ』


安室『だがこの計画を企てたのは別の人物、そう、別人の人物

その証拠に、その男は撃たれた刹那に、こう呟いている』


強調するように言葉を重ねると、その笑みは深くなる





"まさかここまでとはな"





A『(まさかここまでとはな…)』


沖矢『まさかここまでとはな、ですか

私には自分の不運を嘆いているようにしか聞こえませんが』


安室『ええ、当たり前にとらえるとね

だが、これにある言葉を加えるとその意味は一変する』


笑みはそのまま、目付きだけはどんどんと鋭さを増していって

それを見ていると息が止まってしまいそうだった

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設定タグ：名探偵コナン , 安室透 , 降谷零   
作品のジャンル：アニメ
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アイリス(プロフ) - いつもドキドキしながら拝見させて頂いてます!展開が楽しみです仕方ありません!更新楽しみにしています。無理はなさらないでください。曲を聞きながら読んでいますv「一番の宝　物」もお話にピッタリですね (2022年2月23日 22時) (レス) @page26 id: 141265214e (このIDを非表示/違反報告)
 みん - 毎回楽しみに拝見させて頂いてます！次きになります！無理せず、お待ちしております！！ (2022年2月7日 20時) (レス) @page23 id: 0b35b5e05a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名：リイナ | 作成日時：2022年1月14日 14時

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