【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ45)

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第180錠-⑤- ページ45

そっか、あの時の人は赤井さんだったんだ

思えば赤井さんと、沖矢さんにもいつも泣いているって言われた

確かによく思い出せば会う時はタイミング悪く泣きそうな時だった

A『(でも初めて赤井さんと会った時、泣面って悪く言われた気がする)』

まあそれだけ私の印象は泣き顔ばっかりなんだと思った

A『変わらなきゃいけないよね、色々…』

少しずつ強くならなくちゃいけないよね

『君は十分強いよ』

A『…あの時よりは強くなれたかな』

何を思ってそう言ったのか、今も分からない

でもあの言葉が嘘だったとも思えない

今の私は嘘に染められちゃってるのかもしれない

A『考えても仕方ないか』

そう思いながら、私は歩き進めた

着いた場所は北村さんのお店

今日はギターを調整してもらうために来た

〜♪

北村『よし、ちょっと弾いてみて』

〜♪、〜♭♪

A『…うんいいよ、ありがとう北村さん』

北村『しかし立派になったねぇAちゃん、昔はこんな小さかったのに』

A『そんなゴマ粒じゃないけど笑)？』

北村『でもこんな小さな店よりもっと良いメンテナンスの人もいるでしょ？』

A『…私ここが大好きだもん

今更他の人に見てもらおうなんて思えないし、北村さんもそうでしょ？』

私はギターをケースに入れながらそう話す

北村さんの方を見ると嬉しそうに笑ってくれていた

そしてお店を出ようと扉を開けようとする

北村『陣平くんも私と同じように喜ぶだろうね』

A『そうだね、私がこうして歌ってる姿を一番見て欲しかった』

北村『…あ、そういえばこの前お店の前に陣平くんの知り合いが来たんだよ』

A『お兄ちゃんの…？美和子さんかな、ここに通ってるの知ってるの美和子さんぐらいだし』

北村『いや女の人じゃなくて男の人だったよ』

A『えっ…(男の人でお兄ちゃんの知り合い…)』

北村『随分前に陣平くんが連れて来てから覚えてたけど、多分警察の人かな

色黒で金髪の好青年さんだったよ』

A『っ！！！』

北村さんの言葉に私は驚愕した

だって、それって──

北村『昔連れて来てもらった場所で、ここには大切な人がいたって言って…Aちゃん？』

A『っ！あ…私…っありがとう、またお店来るね』

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やっと次回から緋色編が書けそうです( ･･̥ )