【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ44)

今日:8 hit、昨日:9 hit、合計:75,509 hit

第179錠-④- ページ44

A『…っはぁ』

歩いて数分も経たず、恐怖から解放されてか、私はその場にしゃがみこんだ

あんな状況を怖がらない訳がない

血痕を見て、銃を向けられて平気な訳がない

大通りまであともう少しなのに、足が動く気配はない

A『っ…お兄ちゃん…助けて…！』

ジャリｯ

A『っ！…』

視界に影が出来て恐る恐る顔を上げて見ると、男の人がいた

さっきの通り魔とは違く、真っ黒なロングコートに長い黒髪の男の人だ

？『…日本人か』

A『ぇ…』

？『この辺りで妙な奴を見なかったか、銀髪を長髪に染めた髭面の男だ』

またこの質問

この人も警察関係の人なのかと思ったけど、さっきの出来事を冷静に思い出した

A『いえ、見てないですけど』

？『そうか、なら何故こんな所でそんな泣面をしている』

A『っここの路地を抜けたらすぐお店の前に着くので、いけませんか？』

？『…いや』

するとその男の人の連れが来て、何か話をしている

その時背中の文字に〈FBI〉そう描かれているのが見えた

FBIも関係してるのか、でもあの通り魔に同情するなんてことはない

殺人犯も爆弾犯も、そして警察も皆んな同じくらい憎んでいる

？『とにかくここは危険だ、そこの大通りまで送ってやる』

A『ぁ、ありがとうございます』

少し無理やりに男に手を掴まれて、男は私を引っ張るように歩き出す

この手がお兄ちゃんだったら──

"お前は強く生きていけ"

"俺と生きてきた今日、忘れるなよ"

お兄ちゃんのことを忘れる訳がない

でもお兄ちゃんがいないこの世界を強く生きるなんて出来ない

こんな私が変われることは出来るのかな

その後お店まで送られて、ずぶ濡れななっていた私にマスターは驚いていた

ﾏｽﾀｰ『電話してくれれば迎えに行ったのに！』

A『ごめんなさい』

その後あの通り魔が自身の拳銃で自決をしたとニュースが報道された

あの男はこの結末を望んでいたか分からないけど

神様なんて残酷な奴だと思った

・

・

・

皆さんあけましておめでとうございます♡︎/

クリスマス年末年始色んな過ごし方をしたと思います
私はおもちとおもちと…食べて寝正月でした笑

2022年も皆さん健康に過ごして

そして！コナンくんの映画が無事に公開されますように( ˊᵕˋ* )