【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ43)

今日:2 hit、昨日:4 hit、合計:75,543 hit

第178錠-③- ページ43

そう言いながら拳銃にサイレンサーを付ける男

あぁ、私死ぬのかな

でも今すぐ死ねるならそれも良いのかな

ブロォォォォ──

『っ！』

A『(っ！車の音…)』

銃を持っている男、今生きて逃げ出せる保証はない

私は男に空のマガジンを渡した

『っ！おいお前…』

A『今すぐ死ねるならそれでもいいよ、でも貴方はどうするの？

だったら今は何もしないで、息を殺してなさい』

私はそう言って倉庫の外まで行った

すると大通りの方から警察の人が来た

『Can I ask you something？(ちょっと聞いても良いか？)』

A『What is it？(何ですか？)』

『Did you see a man around here？

Dyed my long hair silver、so…bearded man

(この辺りで妙な男を見てないか？長髪を銀色に染めた髭面の男を)』

A『Well… I haven't seen it(あぁ…見てないですけど？)』

『Then、why are you here(じゃあ君は何故ここにいる)』

A『I didn't have an umbrella

so I was taking shelter from the rain here

(傘を持っていないからここで雨宿りしていたの)』

そう言うと、警官に大通りまで送ると言われたけど

何故かあの通り魔のことが気になってしまった

連れが迎えに来るから大丈夫と言うと、警官は諦めてくれた

『Thrill killings often appear around here、You got to be careful

(そいつはこの辺りによく出る通り魔だ、気をつけることだ)』

A『I get it、thank you(分かったわ、ありがとう)』

警官が大通りまで行きパトカーを出たのを見て、私は倉庫の中へ戻る

『何故だ、何故俺を助けた…！』

男は声を上げて言った

この男が通り魔なのは間違いない、本当なら警察に突き出せば良かったもの

でも何故かそう思わなかった

A『…助ける理由なんている？』

『っ！！！』

A 『私は困ってる人を助けることが出来る人は

本当に強い人だって教わった、それだけよ』

そう言って私は男に自分が持っていたハンカチを渡した

止血できるとは思わないけど、一応渡しておこうと思った

男にハンカチを渡して、私は倉庫を出ようとする

A『貴方のことは何とも思わない

でも言わせて、この世に神様がいるなら

死なんかより大切な人を救って欲しかったと神様を恨むわ

警察も神様もクソ喰らえってね』

雨が降る中私は倉庫を出た

『…なんて娘だ』

・

・

・