【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ38)

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第173錠ページ38

開いた口が塞がらないとはこのことだろう

赤井さんの言葉に衝撃を受けた

A『えっ…だって』

赤井『顔は変装、声はこのチョーカー型変声機を使えば…沖矢昴の声になる』

A『な…っ！』

赤井さんは首に着けてるチョーカー型の変声機を使い、沖矢さんの声で話した

ていうか、こんな物誰が作ったのよ

赤井『全てはこの作を考えてくれた坊やのおかげだ』

A『随分コナンくんのことを賞賛しますね』

赤井『あぁ、まさかここまでとは思わなかった』

A『でもどうして変装する必要があるんですか？』

そう聞くと、赤井さんは私と再び目を合わせた

この質問が本来の質問だけど、まるで聞いてはいけない事を聞いてると思えた

だけど私は怯まずに話を続けた

A『何か理由があるんですよね』

赤井『あぁ──』

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そこからは衝撃の連続だった

赤井さんはFBIで、ある組織に潜入していた

その組織は、ベルツリー急行に安室さんが電話で言っていた組織だった

A『…』

赤井『驚かないのか』

A『いや、驚いてますよ

でもその為に偽装死や変装したりって、アメリカ映画ですか』

赤井さんは笑っているけど、相当大変だろうと思った

赤井さんの正体を知っているのはコナンくんと阿笠博士、ごく一部の人だけだろう

A『強いですね、赤井さん』

赤井『そんなことない、現に俺は大切な人を自分のせいで死なせてる』

A『っ！…すみません』

赤井『君が気にする事ではない、だからこそ俺は覚悟を持って沖矢昴でもいるんだ』

赤井さんの言葉には、本当に覚悟がこもっている

だから私にも話してくれたんだろう

本当に強い人は、赤井さんのような人だと思った

私も覚悟するって決めたんだ、だからもう安室さんとは

赤井『ところで聞いてもいいか』

A『何ですか？』

赤井『君はバーボン、安室透くんと知り合いのようだな』

A『っ！…』

思わず持っていたコーヒーを溢しそうになった

私は赤井さんと目を合わせず、揺れてるコーヒーの水面を見る

A『…そうです』

赤井『彼が組織の一員だということも』

A『…知ってます』

赤井『悪いことは言わない、彼と関わるのは『もう止めました』っ！…』

何となく、赤井さんが言いそうな事が分かった私は、赤井さんが言い終わる前に言う

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