第172錠 ページ37
コナンくんを見送り、玄関には私と赤井さんだけになった
A『ぇっと、赤井さん、で合ってますよね?』
赤井『あぁ、改めて自己紹介しよう、俺の名は赤井秀一』
A『赤井、秀一』
赤井『そろそろ朝食にしよう、君も既に酔いが覚めてるだろう』
A『は、はい』
そう言われ、2人でリビングに向かう
あれ、でもどうして赤井さんは私が酔っ払ったこと知ってるんだろう
まさか沖矢さんが言ったの?でもその本人も全然見当たらないし
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なんて考えながら2人で朝食を食べ進める
A『(人は見かけによらずか…)赤井さんって料理出来るんですね』
赤井『あぁ、気分転換がてらにやってみたら一通りは出来るようにな』
A『なるほど、そういえば、沖矢さん本当に何処いるんですかね』
赤井『…彼のことが気になるのか』
コーヒーを飲みながらそう呟くと、赤井さんから返事がきた
A『気になるとかではないですけど、昨日は色々とご迷惑をかけたので…汗)』
赤井『そうだな、まさかあそこまで酔われると思わなかった』
A『仕事にも影響しますし、私悪酔いする方で…え?』
何で赤井さんが昨日の事を知ってるの
昨日の事知ってるのは、沖矢さんだけ
赤井『どうやら君の中で色々な疑問がうまれたようだな』
A『っはい?』
思わず声が裏返ってしまった
赤井さんは私の食べていた食器を持っていき、キッチンへ行ってしまった
この人、一体何なの
赤井さんは食器を洗い終え、コーヒーを出してくれて私は砂糖を入れてそれを飲む
A『ど、どうも』
赤井『坊やから何と言われた』
A『貴方がこれから話す事は事実だと、だから信じて欲しいと』
赤井『…そうか』
そう言って赤井さんは静かにコーヒーを飲む
薄らと目を開き、目が合った
黒に近い深緑の瞳、安室さんとは違う印象に思えた
コーヒーのカップを置き、近付いて来た赤井さん
赤井『君に覚悟はあるか、また大切なものを失くすかもしれないぞ』
赤井さんがどうしてそう聞くのかは分からなかった
でも薄らと頭の中でよぎった事なのかと思った
赤井さんはどこまで知ってるんだ
A『赤井さんって、何者ですか』
赤井『…俺がもう一人の顔があると言ったらどうだ?』
A『もう一人?』
赤井『俺は赤井秀一であり…
沖矢昴でもある』
A『…はい?』
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作者名:リイナ | 作成日時:2021年11月2日 12時