【名探偵コナン】愛錠第4錠【安室透/降谷零】 (ページ24)

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第159錠-⑥- ページ24

夕日に照らされる蘭ちゃんの顔はとてもきれいで強い意志も感じた

どうしたら蘭ちゃんみたいに強くなれるのかな

蘭『でも私とAさんは違いますよ』

A『え？』

蘭『強い人だからこそいっぱい悩んで、そして強くなるんだと思います

それに、その術(すべ)をAさんは歌で示してるじゃないですか』

A『っ！歌…』

蘭『私、LuNAの〈往け〉の歌詞の中で好きなのが最後のサビの前の歌詞が好きです！』

昔から弱虫のくせに気づかないふりをしてきたね

「ツラくない」“大事”だって守りながら

いつも「大丈夫」って笑いながら

「変わりたい」と泣いていた

たしかにここの歌詞は本当に自分のことだと思う

泣いてばかりだった私

大事なものばかり守っていた私

大丈夫と作り笑いばかりだった私

もっと強くなりたいと思い、変わりたいと泣いたあの日

蘭『私もLuNAの歌で元気もらってます

だからAさんも自分のことをもっと信じてください！』

自分を信じる、か

確かに自信を持たないから、いつの間にか自分のことを信じてなかった

彼に対する気持ちも信じてなかった

A『ありがとう蘭ちゃん、私自分を見つめ直すことが出来たよ』

蘭『やっぱりAさんには笑顔が一番ですよ！』

そう言われて、ちょっと恥ずかしくなった私

そんな私を見て蘭ちゃんはにこにこ笑っていた

A『え、何？』

蘭『Aさん、その人のこと好きなんですね！』

A『…えっ//別にそういうのは！

そ、そういう蘭ちゃんだって工藤くんのこと好きなんでしょ？告白とかないの？』

蘭『私はっ//…っ//』

A『ﾌﾌｯあるんだね』

蘭『別にあいつのことは『好きじゃないの？』っ//…』

あまり揶揄い続けるのは良くないと思い、私はそれ以上追求しなかった

蘭ちゃんたちは両想いかぁ、素敵だなぁ

蘭『Aさんの好きな人ってどんな人ですか！』

A『どんなって…そうだなぁ

その人はカッコよくて大人びてて、でもとっても正義感が強くて

たまに見せる笑顔も素敵であと私、その人の髪と瞳も好きなんだ』

蘭『髪と瞳、ですか？』

A『うん、綺麗な金色の髪と灰色がかった青い瞳で』

蘭『えっ！その人って！』

A『違う違う、安室さんじゃないよ

確かに最初会った時は似てるなぁって思ったけどね』

そして話しながら歩いていると、やっと現場の病室の近くまで来た

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