第127錠 ページ37
風邪を引くと寂しくなると言うけど
昔はそうではなかった
小さい頃風邪を引いた時、いつもお兄ちゃんがいてくれたから
A『お兄ちゃん、学校行かなくていいの？』
陣平『あ？学校なんて行ったらAの世話誰がすんだよ』
A『でも…』
陣平『ったく、そんなこと言う暇あんなら寝てささっと風邪治せ』
A『うん…寝るまでいる？』
陣平『あぁ、いるよ』
A『ありがとぅ…』
お兄ちゃんは優しく頭を撫でてくれた
そのぬくもりが本当に大好きで
今も微かにそのぬくもりを探している
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A『ん…っ』
また懐かしい夢を見た
お兄ちゃんがいた時の、風邪を引いた時の夢を
あれ、どうして私ベットにいるんだろう
近くにあった時計を見ると20時
外もすっかり真っ暗だ
まだ頭が痛く、怠い状態の体を起こすと見慣れない部屋を見渡す
すると部屋の扉が開いてそっちを向くと
そこには安室さんがいた
安室『…起きたんですね、良かった
すみませんが熱計ってもらっていいですか？』
安室さんから体温計を渡され、私は熱を計る
何で安室さんがここにいるの
A『なっ…んで、安室さんが』
安室『何故って、僕の部屋だからですよ
本当は病院に連れて行けば良いのですが、素顔で行くのは嫌だと言うので
覚えてないですか？』
A『ぇっと…あんまり』
計り終わった体温計を見せると、見事に熱があった
そうだ私、コナンくんたちと冷蔵車に入ってそれで──
A『…やっば！っ…』
急いで起き上がろうとしたけど、それは安室さんが許してくれなかった
安室『ダメですよ、まだ熱があるんです
そんな状態で仕事なんて出来るわけないでしょ』
A『でも…ライブが…っ』
安室『…』
あぁ、何で涙が出そうになるんだろう
こんな姿安室さんに見られたくない
そう思う程、どんどん悔しい気持ちが溢れそうになる
A『っ！』
安室『…』
何で、どうして安室さんに抱きしめられてるんだろう
ついこの前までは、目の前にいるのは本当の安室さんなの
そう思っていたのに、やっぱり安室さんのぬくもりは落ち着く
またお兄ちゃんと、そして"あの人"と重ねてしまった
ダメなのに、ダメなんだ
A『…どぅ、して…っ』
ぬくもりが痛みに感じてか、何故か私は涙を溢れ落とした
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リイナ(プロフ) - 睦月 蓮さん» コメントありがとうございます！LiSA大好きでライブも行きます笑！ (2021年11月2日 11時) (
レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 蓮(プロフ) - 初めまして！いつもどうなるんだろうってドキドキしながら読んでます。LiSAさん好きなんですね！私も大好きです！ (2021年10月16日 12時) (レス) id: 170d46157d (このIDを非表示/違反報告)
リイナ(プロフ) - みぞれさん» コメントありがとうございます！あたたかいお言葉嬉しいです(´-_-｡`)これからも頑張らせていただきます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - とても面白くてついつい一気に読んじゃいました！更新頑張ってください！これから楽しみにさせて頂きます！ (2021年9月27日 20時) (レス) @page6 id: 976162990d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リイナ | 作成日時：2021年9月26日 15時
