第116錠-安室side- ページ26
〜♪
園子『〜♪』
蘭『園子ったらずっと口ずさんでるね』
園子『うん！LuNAの新曲ほんとすてき！』
蘭『この雑誌にもLuNAのこと特集されてるし
何だかLuNA、Aさんが遠くの人に思えてきちゃうね』
園子『今度ライブあるって言ってたじゃん！行こうよ！』
蘭『そうだね、でも倍率高いだろうなぁ』
安室『…はぁ』
蘭さんたちの会話を聞いて、ため息をつく
きっと彼女の活躍を知っているから
それと同時に彼女の新曲を聴いて、痛感されたから
梓『安室さんどうかされたんですか？
最近ため息つくのが多いですけど』
安室『いえ、何でもありません…』
梓『そうですか？
そういえばこの前Aさん来ましたよ！』
安室『っ！』
Aさんの名前を聞いて、一瞬手が止まった
梓『安室さんがお休みの日だったんですけど、一瞬誰だか分からなくて
なんかもう芸能人！ってオーラですてきでしたよ！』
安室『そう、だったんですね…』
梓『お仕事忙しいみたいで私も久しぶりに会えて…っ？安室さん？』
安室『っ！ぁ、いえ』
梓さんの声にハッとし、少し上の空の状態で話を聞いていた頭が覚めた
彼女は今、どうしてるだろうか
安室『…彼女は、Aさんは元気でしたか？』
梓『はい！…ﾌﾌｯAさんと同じこと聞くんですね』
安室『え？』
梓『Aさんも、安室さんのこと聞いたんです、元気ですか？って
だから2人とも同じこと聞いてきたことに驚いたんです』
梓さんはそう言うと、オーダーを聞きに席の方へ行ってしまった
僕は淹れてるコーヒーを静かに見つめていた
安室『(…同じこと、か)』
彼女も同じことを思っていたことに、何故かホッとした
でも僕にその資格はない
少なくとも、ベルツリー急行での件で何かしら疑問を持ってるはずだ
それにこの前の伊豆の時も
彼女が僕に見せたのは、明らかに拒絶だった
無理もない、あの時彼女が会ったのは安室透ではなかったんだ
偽りの仮面を被り、血塗られた世界で生きる僕が
今の彼女に会う資格なんてない
安室『(真実を言うには、まだ早すぎる…)』
そう思いながら、僕はまたコーヒーを淹れ直した
・
・
・
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 327人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
リイナ(プロフ) - 睦月 蓮さん» コメントありがとうございます！LiSA大好きでライブも行きます笑！ (2021年11月2日 11時) (
レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 蓮(プロフ) - 初めまして！いつもどうなるんだろうってドキドキしながら読んでます。LiSAさん好きなんですね！私も大好きです！ (2021年10月16日 12時) (レス) id: 170d46157d (このIDを非表示/違反報告)
リイナ(プロフ) - みぞれさん» コメントありがとうございます！あたたかいお言葉嬉しいです(´-_-｡`)これからも頑張らせていただきます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: 6035cdbe01 (このIDを非表示/違反報告)
みぞれ(プロフ) - とても面白くてついつい一気に読んじゃいました！更新頑張ってください！これから楽しみにさせて頂きます！ (2021年9月27日 20時) (レス) @page6 id: 976162990d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：リイナ | 作成日時：2021年9月26日 15時
