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過去
松陽『宇宙から?』
名『そう!
私が宇宙から来たって言ったらどうする?』
そんな会話を暮れゆく夕陽を見ながら、先生と2人で縁側に座り、話していた
松『びっくりしますが、不思議ではないですね
世の中には私の知らないことがまだまだありますから』
名『そっか〜…
…私の父さんは、この星の人だったの!
"チキュウ"は綺麗だ、外から見てもそうだが、"チキュウ"にはとても美しい景色がたくさんある…
そう言っていっぱい"チキュウ"の話、してくれたの!
先生はこの星の綺麗な景色、いっぱい知ってる?見たことある?』
松『あぁ、ありますよ
君よりもうんと長く生きてるからね』
名『そっか〜…私もいっぱい見たいんだ!
そうだ!先生!
いつか、私と一緒にこの星中の綺麗なものを見に行く旅に出ようよ!みんなと一緒に!
あ、2人きりでもいいよ!先生!』
松『デートのお誘いですか?
ずいぶんおませさんですね
女の子の成長は早いと言いますが…』
名『ダメ?』
松『いいですよ
すごく楽しそうです、そのデート』
名『エヘヘ
約束だよ!先生!
はい!"ユビキリ"!
"チキュウ"では、こうやって誰かと約束するんでしょ?』
松『そうですよ
約束です…』
松陽先生を失い、そんな約束だけが残った…
大切な人を亡くした悲しみを受け止めきれず、ただただ歩き続ける旅が始まった…
そんな歩みが江戸に向いたのも、何故だかわからない…
もしかしたらまだ…幕府を恨んでる自分がいるのかもしれない…
……何がしたいかなんて、わかんない…
わかんないままここに来てしまった……
行くあてどころか…自分の進む道すら見えてない……
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作者名:さくらゆう | 作成日時:2021年2月26日 23時