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沖田の部屋
俺はこいつを俺の部屋まで運び、布団をひいてそこに寝かした
そして、話を聞くため起きるのを待つことにしたんでさぁ
?「んんっ……あ…れ…?…
ここは…どこだ……」
どうやら起きたようだな
……しかもいつのまにか俺も寝てたみたいでさぁ…
沖「やっと起きたか…
もう死んじまったんじゃねーかと思いやしたよ」
?「勝手に人を殺さないでもらえますというかここはどこですか?
あなたは一体……」
沖「人に名前聞くときゃまず自分が名乗るのが礼儀じゃねーか?」
名「ちっ…わかりましたよ…
私の名前は、水野A」
”んで? あなたは?”とこちらに目を向ける
沖「俺は沖田総悟でさぁ
ここは、真選組の屯所でぃ
んで俺はここの一番隊隊長でさぁ」
名「真選組…?
もしかして…警察?」
沖「あぁ、そうでぃ」
名「ふーん」
沖「んじゃあ一通り状況が飲み込めたところで……
あんた…なんで刀なんか持ってんだぃ」
名「侍だから」
こいつまさか廃刀令を知らないんじゃ…
沖「廃刀令……知ってやすかぃ」
名「廃刀令……?
なにそれ? 美味しいの?」
沖「……マジか…
あんな廃刀令ってのは、幕府が出した命で、簡単に言ゃ刀や銃は持ってっちゃダメですよーってことでさぁ」
名「へー
で、持ってたらどうなるの?」
沖「警察に捕まりまさぁ」
名「じゃあ私は捕まった訳?」
沖「いや、気絶してたから連れてきただけでさぁ
んで、連れてくる途中に刀持ってんのが見えたからついでにってことでさぁ」
名「なるほど…………
捕まえる?」
沖「どうしよっかな〜
どうしやす? 土方さん」
そういうと水野はビックリしたように俺の見ている方を見る
どうやら土方さんは縁側でずっと話を聞いていてらしい
土「どうするって……普通だから捕まえて、事情聴取して、刀没収だな…」
沖「……
あんた、女のくせにそんな刀持ってるってこたぁ強いのか?」
名「へ?」
沖「しかもちょいっと見せてもらいやしたが、なかなか使い古されてる…
歴戦くぐり抜けてきたような名刀でぃ……」
土「おい、総悟?
お前、どうするつもりだ?」
沖「…俺と勝負しやせんか?」
名「は?なんで?」
沖「面白そうだから」
名「そんな理由で…??
……嫌かな」
沖「なんでですかぃ?」
名「私に得ないもん」
沖「じゃあ、勝ったら真選組に入れてやらぁ」
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作者名:さくらゆう | 作成日時:2021年2月26日 23時