【season3】朝起きたら、トリップしちゃった系【名探偵コナン】

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広いダイニングルームのソファに一人で腰掛ける。

混乱する脳内を沈ませるようにお酒を飲んだ。



明日は、休みだし……



華やかな香りが鼻を通る、今飲んでいるのはジンだ。



ジン飲んだの久々かも……

最近はウイスキーばかりだったな。



数日前、飲まずに置きっぱなしにしているのも勿体ないと思い、アパートから持ってきたのだ。



というか、持ってきておいて良かった……

じゃなきゃ今頃、灰になってたよね。



昴さん、なんであんなこと言ったんだろう。



付き合うなんて……できない癖に。



またひと口、氷が溶けて薄まったジンを喉に流し込む。



首元に変声期、顔だってマスク……つまり変装だ。

本来、沖矢昴なんて人物はこの世にいないはずの人間。



｢……訳わかんない。本当に私がオーケー出したらどうすんのよ……もう。｣



彼の理解し難い言動に小声で独り言を口にした。



波乱万丈な一日の思い出に振り回される脳内。

冷たいジンを飲み干し、またグラスへと注ぐのだった。



＿＿＿＿昴さんの馬鹿、昴さんの馬鹿、昴さんの馬鹿……



完全にペースを持っていかれたことに納得がいかないのか、
少々ヤケ酒気味になってしまった。



視界がぼやける。

飲みすぎたかもしれない。



普段ならあまり気にしないのだが、
一応同居している人物がいる。

酔っていながらもこれ以上はまずいと留まり、
残りのジンを飲み干してグラスを片付けた。



｢あ〜……もう寝よ……｣



いろいろありすぎていつも以上に疲れた。

水を一杯飲み、自分の部屋へと向かった。

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