七話 ページ8
皆さんが私を守るために戦っているのを見て私は心が少しモヤモヤとした感情に襲われていた。
するとそこにほかの隊士達が来たのを見ては鬼達もその場を後にした。
『...』
斎藤「どうした」
『いえ...なんでも...ありがとうございます』
原田「気にするなよ」
土方「千鶴からAに標的を変えたようだが...なにか思い当たることはあるか？」
『いえ...全然』
不知火匡は知っていたがあとの2人は知らない。
なのになんで...。
そんなことを考えている日々が過ぎ私は1人ぼんやりと外を眺めていると千鶴が走ってきた。
『どうかした？』
千鶴「健康診断をしてるって聞いたんですけどっ」
『それなら...大広間でしてるよ』
千鶴「Aさんは行かないんですか？」
『私は女だし...もう健康診断なら終わってる』
千鶴「そうなんですか」
『ほら、急いでるんでしょ？』
千鶴「あっはい！」
千鶴が走っていったのを見ては私はため息をついて外を眺める。
先程松本先生と話をしていて私の疑問はだんだん確信に変わっていった。
『不死鳥の成り代わり...なんでしょうか』
松本「話を聞く限りは限りなくそれに近いだろう」
『...そうですか...』
松本「能力は使わないようにした方がいい...寿命が縮む可能性がある」
『分かりました...なるべく気をつけます』
やっぱりそうだったんだ。
私は人間ではなくて化け物なんだ。
そんな私がみんなのそばに居ていいのだろうか...。
そんな自問自答を続けていた。
そして慶應二年七月...徳川家茂公が亡くなり時代は加速して進んでいく。
それから二ヶ月後に三条大橋にて長州が朝敵だと知らしめる表札が何者かによって壊され川に沈められている事件が起こった。
その抑制のため新選組は表札の護衛という命令を幕府から賜った。
護衛をしていた原田さん達十番組は何者かに襲われたが返り討ちにし数名を捕縛した報奨金で私達は島原に来ていた。
もちろん私は男装をしている。
『別に良かったんだけど』
平助「いいじゃんか！あんまり飲みとか誘っても来てくれないし」
『こんな所に女の私が来るのもおかしいでしょ...現に今だって男装してるんだから』
沖田「確かに...でもよく隠せたね...ここ」
『女性の胸を触るのは変態だよ...総司』
沖田「今の君は男でしょ？」
『ホントああ言えばこう言うんだから...サラシを何枚を巻いたの』
そういえばみんなの視線が胸に集まるため腕を組んで隠した。
続く
お気に入り登録で更新チェックしよう!
最終更新日から一ヶ月以上経過しています
作品の状態報告にご協力下さい
更新停止している| 完結している
←六話
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 16人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
*泡姫*(プロフ) - ピッピさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しくて感激しております(^^)これからも更新頑張っていきます！ (2019年1月4日 23時) (
レス) id: dc26dd299b (このIDを非表示/違反報告)
ピッピ - 夜遅くにすみません。小説とっても良かったです！オリジナルがとても強いのに、薄桜鬼の良さを無くしていないところがすごいです!これからも頑張ってください。 (2019年1月4日 1時) (レス) id: 90cfe03e70 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：泡姫 | 作成日時：2019年1月3日 1時
