【名探偵コナン】欠片を探しに

二十八欠片 ページ30

……泣きすぎて目が痛い。
鏡を見ると目と鼻は見事に真っ赤になっていて
もしかしたら明日腫れるかもしれない、それは困った


でもひとしきり泣いてからか落ち着いた


陣平お兄ちゃんは泣いてる間ずっと頭を撫でてくれていた
今は上司さんからの電話の為外に出てる


そうだ携帯
家に置いてあった携帯は無事だろうか
というか家は無事なのだろうか
お母さん、お父さん大丈夫かな
考え出すと不安は次から次へと出てきて



『……零お兄ちゃんに、会いたいな』



連絡手段無くなっちゃったら会えなくなっちゃうのかな…
じわっと涙が浮かぶ
うう、一回泣くと涙もろくなる
ダメだ何でも嫌な方に考えちゃう、ベッドの上で膝を抱え丸くなる


陣平お兄ちゃんがいるから大丈夫だもん
番号教えてもらえるもん
また、会えるもん



『ひっく…零おにいちゃ』呟いた言葉と共に頭に触れた重み
驚き顔を上げると



「寂しそうな声が聞こえたからさ…ごめんね」



苦しそうな微笑みを浮かべながらも頭を撫でる大きな手
何で、貴方がそんな顔してるんですか









『…お兄さん』

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ラッキーなキャラ

灰原哀

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