志摩と伊吹が犬になる話 5 ページ42
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あの後、風呂から上がったAの濡れた髪や、いい匂いやらに
俺も伊吹もドキっとさせられてしまった
しばらくダラダラして過ごし、明日の仕事の準備をし始めたAを横目に伊吹と今後について話す
<とりあえず明日になっても戻らなかったら、ここを出よう>
<え―、何で?>
<九ちゃんのとこ行って紙にでも書いて伝えてみよう>
<何で九ちゃん?Aちゃんには言わないの?>
<バカか。俺たちに裸見られたなんて知られたら可哀そうだろ>
<あ、そっか・・・・お詫びに俺たちも裸見せるとかは?>
<何の詫びにもなってないどころか現行犯で捕まるぞ>
<やっぱり?>
相変わらずの能天気っぷりに溜息が出たが、
とにかく今日は大人しく夜を明かす事になった
『そろそろ寝よっか』
床で伏せていた俺たちに優しく声をかけたAに
迷う事なく着いて行き寝室入る伊吹を慌てて追いかける
<わ〜い♪俺Aちゃんの隣で寝る〜♪>
ピョンっとベットに飛び乗りAの横で丸くなる伊吹を見て少し迷ったが
俺も飛び乗ってAのお腹を枕代わりに顔を乗せて眠る事にした
『明日、迷子のポスター作るから待っててね。飼い主さん見つかるといいなぁ・・・。』
Aは俺達を優しく撫でながら、おやすみ。と言って眠りについた
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目が覚めると、まだ外は薄暗い時間だった
頭がボーッとする中、目線だけを動かして周囲を見渡すと段々意識がハッキリしてきた
俺は昨日Aを枕に寝たはずだったが
今俺の腕はAの腰に回っていて、抱きしめるような態勢になっていた
腕を回せているという事はつまり、、、
「・・・っ!!!!」
頭を起こすと、俺の腕がしっかりとAに回されており
目の前には寝息を立てるAが居て
その向こう側には、同じくAを抱きしめて寝ている相棒の姿があった
人間に戻れた事は非常に嬉しいが
冷静に考えて今この状況はヤバすぎる
Aを起こさないように小声で伊吹を突っついて声をかける
「おい伊吹、起きろ」
「・・・・・ん〜、、、んぐっ」
俺の声に反応した伊吹の声が大きくて慌てて口を塞ぎ、伊吹は驚いて目を覚ました
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ちゅん(プロフ) - コウノドリ!!!コウノドリ好きなのでお話入ってて嬉しかったです!これからも応援してます!頑張って下さい!! (2020年12月26日 17時) (レス) id: 1fdd2ab3eb (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - 由羽さん» ありがとうございます♪楽しんで頂けて嬉しいです( *´艸`) (2020年10月21日 16時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - とても面白かったです!!最高でした☆いつも楽しませてもらってます(*^^*) (2020年10月20日 21時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - puppy0408さん» 犬404を飼いたすぎて作っちゃいました!!(笑)少しでも笑ってもらえると嬉しいです♪ (2020年10月19日 15時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
puppy0408(プロフ) - い、いぬーーー!志摩さんと伊吹が犬になる話が読めるのはココだけ!!!最高です!!!笑 (2020年10月18日 23時) (レス) id: 6a087230a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐 | 作成日時:2020年9月17日 21時