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『お疲れ様です!』

「お疲れ〜!」



ガヤガヤと騒がしい店内で、グラスをガチャンとぶつけた





『っあ――!美味しい!!』


「Aちゃんいい飲みっぷり!」



美味しそうに喉を鳴らしながらジョッキを傾けたAを、伊吹は嬉しそうに見つめる




『今の捜一はあんまり飲みに行かないんで、久々に飲めました』


「そうなの?」


『昔はよく飲みに行ってたんですけど、まぁ人が変われば課の雰囲気も変わりますしね』



そう言いながら枝豆を摘まむAは少し寂しそうな表情をした







伊「そういえばAちゃんは刈谷刑事と組んでるの?」


『あ、この前まで田島くんが刈谷さんのバディだったんですけど怪我で入院しちゃいまして。しばらくの間私が代わりに組む事になりました。』



伊「あの人とバディって大変じゃない?」



『まぁそうですね(笑)でも前にも刈谷さんと組んでた事があって、何だかんだ好きにさせてくれるから楽っちゃ楽ですよ』



伊「え、組むの2回目って事?」



『はい、7年くらい前に。』



伊「そんな前から?え、Aちゃんってずっと捜査一課なの?」



『最初は交番で次に3機捜で、そこから何やかんや捜一ですね』



伊「でも今まで現場で1回も会わなかったよね?」



『あ―、私捜一の特殊事件捜査係所属だから、誘拐とか立て籠もり事件担当なので会わないのも無理ないです』



伊「そうなんだ、俺も捜一行けてたらAちゃんともっと早く知り合えたのに―・・・」




残念そうに肩を落とした伊吹の姿に少し笑みがこぼれながら、Aは話を振る





『伊吹さんはいつから機捜へ?』



伊「俺?俺はね〜1年前!隊長が4機捜を作るってなって、ほんとは俺は呼ばれる予定じゃなかったんだけど、急遽人数の兼ね合いで呼ばれる事になって志摩の相棒になった!」



『・・・そうだったんですか・・・機捜の前はどこに?』



伊「奥多摩の交番だよ〜」



『奥多摩中の人に好かれてたんでしょうね、伊吹さんは』



伊「え〜?そんな事ないよ・・・」



『伊吹さんみたいなお巡りさんが街に居てくれて、市民は絶対に心強かったと思います』



伊「ちょっと、照れるからやめてよ・・・」




恥ずかしそうに顔を覆いながら真っ赤になった伊吹はとても可愛く見えた








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作者名: | 作成日時:2020年9月16日 17時

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