新しい一歩 (ページ7)

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――――･･･

「そんで～、陣馬さんがそっから湯切りしたせいで分駐所大移動！」

『窓から湯切りって斬新すぎでしょ～』

あれから飲み進め、良い感じに楽しくなってきた頃

Aの手元に届いたジョッキを見て伊吹が声をかける

「あ、Aちゃんそれラストね～」

『え？』

「Aちゃんは、3杯まで！」

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―“今後Aは3杯までな”

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「･･･････Aちゃん･･･？」

急にAの手が止まり、伊吹が声をかけるとすぐに視線に気づき慌てて笑顔で返す

『････あ、、そうですね！ちょっと飲みすぎました！』

――――――･･･

その後はいつも通り、ニコニコと伊吹の話を聞いたり笑ったりしていたAを見ながら、とても嬉しそうに色んな事を話した伊吹

「っは～飲みすぎた！」

『すみません、ご馳走になってしまって･･･』

「いいって！最初からそのつもりだったし、女の子に出させたくないからね」

会計時、財布を出そうとするAの手を掴んでサッと自分のカードで支払いを済ませてしまった伊吹

『･･･ありがとうございます。でも、私にも今度奢らせて下さい』

「それはまたご飯行ってくれるって事？」

『伊吹さんが良ければご飯でもお酒でも何でも』

「よっしゃ―！じゃあ今度はデートしようね！」

嬉しそうにはしゃぐ伊吹の姿を、随分酔いが回って楽しそうだなと微笑ましく眺めながら一緒に駅まで歩き出した

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