キミのトリコ！２

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「どこで出会うわけ？そういうのって」
『もともと好きで通っとった古着屋さんの、店員さんのお友達やって』
「…へぇ」
『で、店員さん達の飲み会に誘われて行ったらその中にその人もおって…みたいな感じやな』
「でもまぁその人、プリクラ撮ったことないしね、Aちゃんと」
『…？そうやなぁ』
「俺の勝ちやん」
『………そうやな？』


そう返すと満足そうに日本酒を流し込む。
…もう酔っとる？早くない？



『お鍋美味しく出来たね』
「Aちゃん天才でしょやっぱり」
『切って入れるだけやけんお鍋ってサルでもできるよ』
「一瞬で食い終わっちゃうわ」
『ご飯と卵いれて〆のおじやにする？』
「うわ、何それバカ美味そうやん」
『ラーメンとかうどんでもいいけど、持ってこんかった』
「おじや食いたいわ」
『じゃあもうちょっと具減らしたらおじやにしよっか。私〆のおじや作るのめっちゃ得意』
「Aちゃんの得意料理って何？」
『え〜……ペペロンチーノとか〜カルボナーラとか〜パスタ得意！』
「あぁそうやん、こないだのもすごい美味かったわ」
『一人暮らしやとパスタばっか食べちゃわん？私動画回さんかったら三食パスタやと思う』
「麺好きなの？」
『だいすき！ラーメンとかパスタとかうどん全部好きやな』
「じゃあ今度俺たちの地元のラーメン屋行こうよ」
『あの動画でよく出てくるところ？』
「そうそう、油そばの」
『行きたい！行きたいと思っとったんよ〜』
「またコラボしないとやな」
『楽しみ！』


具の量もちょうどよくなったので、ご飯と卵を入れて、味の素と、塩胡椒もちょっと。最後に醤油をきも〜ち入れたら、おいしい〆おじやの完成！


「うわ、美味ぁ！腹一杯でも美味いわ」
『日本酒に合う……』
「Aちゃん顔赤くなってきてる」
『嘘、本当に？私あんま赤くならんタイプなんやけど』
「ほっぺためっちゃ熱いよ」

優太くんの手が私の頬に伸びてくるのは一体これで何度目だろう。


『優太くんてほっぺたフェチ？』
「ああもううん、完全にそうだね」
『そうやと思った』
「Aちゃんは？」
『ん？』
「フェチ」
『え〜……匂いかな』
「あぁ、俺匂いフェチもあるわ。めっちゃ匂い嗅いじゃう」
『私も！優太くんめっちゃいい匂いするけん昨日めっちゃ嗅いだ』
「うわ、ちょ、恥ずかしいわ。嗅いだ報告いらないわ」
『これから2週間毎日嗅いで毎日報告するね』


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