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第9話
たっぷりの水を受け取って一気に飲み干す。ううー、体に染み渡ります。ありがとうという言葉と共にコップを返すと、そのまま手を引かれて抱き締められた。急のことで胸がビックリしたようにバクバク言ってる。
「Aちゃん」
「はい…」
「なんで合コンなんかするの」
「いや、あれはちょっと嵌められたといいますか」
「誰に？」
「…別に、いいじゃん」
胸を押して離れるとレイ君は拗ねたような顔をして頭をくしゃくしゃした。私、間違ってないよね？だってレイ君とはもう終わってたんだもん。始まってもないけど。あれ胸が痛いや、やめよ。
「でも、僕を呼んだのはAちゃんだよ」
「え？」
「泣きながら電話してきて。覚えてない？」
「覚えて、ない」
私そんなバカなことしたの？恥ずかしすぎない？絶対嘘だ。
「あ、嘘じゃないよ。しかも帰りたい帰りたいって子供みたいに泣きじゃくってきて…」
「え…信じられない」
「それに、僕に会いたいって、ずっと言ってたって」
「…ごめん、ほんと忘れて」
「忘れられるわけないじゃん、そんなの」
聞く限り、酷すぎる。あの場にいた人に謝りにいかなくては。そしてこんな女に付き合ってくれて介抱までしてくれてるレイ君には本当に頭が上がらない。いくら理性ぶっ飛んでるからって、これはもう恥ずかしさ通り越して闇だよ闇。
「僕に会いたいって泣いてたとか、たまらないよね」
「…ちょっと待って恥ずかし」
「Aちゃんはずるいよ。ホント悪魔だ」
キョトン顔の私と相反して顰めっ面のまま、衝動に刈られたようなちょっと痛いキスをされる。それでも、嬉しい。頭はついていけないから放置だけど、キスだけには一生懸命ついていこうと必死で。気付けば肩を押されて倒される。その間も食われないようにと応じてたら、やっと唇が離れていく。名残惜しく離れていく唇を目で追うと、もう一度軽くキスが降ってきた。
「いつもそうやって男と遊んでるんでしょ？」
「え？」
今なんていった？なに勘違いしてるの？私はこんな関係初めて経験するんだけど。反論しようと口を開けば口で封じられて言葉を発することも出来ない。
そしてレイ君の手は腰を優しく撫でたあと迷いなく服の中へ入ってくる。何もしないって言ったくせに。ちょっとひんやりしたその手が気持ちよくて、自然と瞼が閉じていく。またふわりと香る甘い匂いがとても恋しくて、今はもうどうでもいいやって私の思考を止めた。
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
