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第10話
はっきり言った方が、身のためなのか。何も言わず今の状況を受け入れるほうが身のためなのか。きっと前者しか良い結末は待ってない。だけどそうも早く結末を迎えてしまっては、後悔しそうな気もする。
ただ、あのとき言っておけば良かったなーなんて、すでに後悔していたのにここでスルーも良くない。私の頭の中で天使と悪魔みたいなそんなやつがぐるぐる永遠に駆け回る。今ダーツをしたら一体何処に当たるんだろう。前者？後者？それともたわし？でもずっと回してられない。決めなきゃ。覚悟を決めなきゃ。
「好き」
「………え？」
「好き、レイ君」
今日も今日とて色欲にまみれてわけがわからなくなって、気づけばもう何ラウンド目？間があんなにあいたから、それを埋めるかのように体を重ねる。例え体だけの関係だってこんなにしないでしょう。おかげで私はレイ君以外の体をついに忘れてしまった。
おでこに頬に唇に。首筋に鎖骨に胸元に。レイ君からのキスを可視化したらきっと私の体にはもう空いてるスペースはない。それくらい色んな所にされた。やっぱり愛されているのかと思ってしまうし、私以外にも同じようにしているとしたら嫉妬で狂いそうになる。その度に背中を強く抱き寄せる。どうか、どうか私以外の人を見ませんようにと願いを込めながら。
願いを込めて込めて、込めすぎて出てしまった脈絡のない告白。ちょうどそのとき脳内のルーレットには"想いを伝える"に矢が刺さっていた。でも現実に刺さっているのは、レイ君のあれで。一瞬動きが止まったけどすぐに再始動。表情も相変わらず。
「…えっ、待ってっ」
「……」
「聞こえた？」
「うん」
「う、うん…？」
「僕も好きだよ」
返事が何もないことに驚いたけど、その口からその言葉が聞けるのを待ってた。ああ言ってよかった。想いを伝えるって勇気がいるし、簡単なことじゃない。
「でもAちゃんの好きとは多分違う」
嬉しさに浸る暇さえなく、ドカンと爆弾が落ちてきたような。神様に指差されて大爆笑されてるような。ああ今はっきりわかった。どうやら恋する相手を間違えてたらしい。
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
