: ページ44
.
今日はまだまだラインとかしたいのに。それにセフンがいつまで触っているのか知りたい。だからセフンが居なくなるまで絶対に起きてやる。
目を閉じてしばらくするといつものようにランプと音楽が消え、私に優しく触れるセフンの手。だけど今日はすぐにそれは終わった。だから居なくなったものだと思っていた。
うっすら目を開けて、セフンの存在を確認しようとすると視界にはいってきたのは青白く光るセフンの顔だった。一瞬、幽霊かと思って目をぎゅっと閉じてしまったけど、またもそろりと開けると、私のスマホを扱っていた。
え…?
なんで私のスマホを扱っているの?見間違いかと思ったけどセフンのじゃない。セフンのスマホをしっかりと見たことはないけれど、私のスマホには丸いバンカーリングがついていて、それがしっかりセフンの指にはまっていた。
この人、私が見ていないからって掟破りすぎじゃない?
「…チッ」
そして聞こえる大きな舌打ち。どうしよう。これは寝たフリを続けるべきなのか、目が覚めた演技をするべきなのか。
「キムジュンミョン…」
キムジュンミョン…?もしかして、ジュンミョンさんとのやりとりを見てる?大した話しはしていないけど、見られたくない。やっぱり、目が覚めた演技をしよう。
「んん…」
目を擦って背伸びをして、ゆっくりと目を開けるとパチッとランプをつけるセフン。
「あれ…?まだいたの?」
なかなか上手く言えたんじゃないかしら。少しだけ掠れた声でそう問いかけると、スマホを持っていた手はすっと下に降りて見えなくなった。
「今から出るところでした」
「そうなの…?あ、ジュンミョンさんから返事きたかなぁ」
我ながら白々しい。枕元に置いてあるはずだからそこを手探りで探すとセフンがスマホを差し出してきた。あれっ、開き直るつもりなのかな。
「なんでセフンが持ってるの?」
「眠れないですか」
「え?あ…ううん」
私の問いかけを完全無視ときた。ここで問い詰めると見てたのがバレるから気にしてないように受けとる。画面をつけるといつものホーム画面で変わったところはない。
ちらりとセフンを見上げるとばちっと視線がかち合って、慌ててスマホに視線を戻す。
セフンは何を見ていたんだろう。バレたら解雇処分なのに。ここで私も起きたフリしてたなんてバレたっていいのに問い詰められないのは何でだろう。
.
1401人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン!コメントありがとうございますー!わーん( ;∀;)嬉しさ爆発です!!続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω`*)やる気出ました!ありがとうございます! (2018年1月21日 14時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです!きゅんきゅんがとまりません( ;__;)また続編よみたいです、、! (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして!めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます!!そんな風に思っていただけるなんて感無量です!いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で! (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして!すごく好きなお話です!!セフン との話長編で読みたいです!!!!! (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます!そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです!! (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:こむ | 作成日時:2017年11月21日 0時