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体育祭が終われば記念撮影でわいわい騒がしい運動場。それには先生達も混ざっていた。
私もチャニョル先生と写真を撮りたい。でもそんなの絶対に叶わない。絶対に、誰かに何か言われる。
前まで居た、スクールカーストトップの女子グループがギャーギャー騒ぎながら私の横を通る。肩が当たってよろけてしまった。でもあの子達は謝らないし、何なら私にガン飛ばしてくる始末。しかも話している内容は『鬼見た？女子に囲まれて笑ってんのマジキモくない？』ってやつ。
「……A大丈夫？」
そんな私に声を掛けてきたのはキムジョンインだった。でも彼の後ろには女子がたくさん群がってきている。
「ん？うん。写真撮ってあげなよ」
後ろを指差すと、キムジョンインは後輩女子を振り返って快く写真撮影に応じていた。その間に、あの子達の言葉が気になってチャニョル先生がどこにいるか見回す。すると女子の輪から大きく頭が飛び抜けている先生を見つけた。珍しく微笑んで写真を撮ってる。
いいなー。なんか悔しい。めっちゃ泣きそう。
一年生の時からもっと良い子にしていたら、ああやって近付いて写真を撮っても不思議じゃなかったんだろうな。
「あの！A先輩も一緒に撮ってください！」
泣きそうになってたところで声を掛けられた。振り向いたらキラキラした目で私を見ている。
「いや、私は……」
「撮ってやんなよA」
「え……じゃあ、うん」
誰かが持ち上げたインカメのフレームの中に入ったものの、どういう顔をしたらいいか分からず隣にいるキムジョンインのポーズの真似をした。一年生が嬉しそうに走って去っていくのを見ていると、キムジョンインがスマホを出して私に向けてきた。
「じゃあA一緒に撮ろう」
「いや」
「いいじゃん！」
「いやだ」
「えーーなんで？記念なのにー」
「だったら自分一人で撮れば」
「Aと一緒に写らなきゃ意味ないじゃん」
「……」
「せっかくかわいいのにもったいない……」
「うるさい」
結局一枚キムジョンインのスマホで撮って、別クラスの友達と写真を撮ってきたユラちゃんと合流し三人で校舎へ戻る。
その間に探して見つけたチャニョル先生は他の先生と一生懸命設営の片付けをしていた。着ていたジャージを脱いで、白の半袖姿から見える二の腕がかっこよすぎて思わず足が止まる。そしたらキムジョンインに気付かれて『鬼のとこ行く？』って耳打ちされたから、逃げるように校舎へ走った。
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こむ(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！パスワードがかかった作品は公開終了となっており、お教えしておりません。すみません！ (2021年10月5日 20時) (
レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - そらぬこさん» 攻防のときから！長らくお付き合いくださりありがとうございます！このあとの話も更新しましたので、まだお付き合いいただけるようであれば、ぜひ読んでくださると嬉しいです！ありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - omatsuさん» 遅くなってしまい申し訳ありません…。最高のひとことをありがとうございます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - よーこさん» よーこさんありがとうございます！めちゃくちゃ遅くなってしまいすみません。あたたかいコメントに胸が熱くなりました；； (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ギョンちゃんさん» 大変遅くなってしまいましたが、こちらこそ読んでくださってありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年10月16日 19時
