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_______嫌な予感は当たるものだ。








「あのお客さん、人気YouTuberのエイジさん」


「え、あ、………はい」







私が恐れていた通り、

オーラがある あのお客さんは

やっぱり有名人だったらしい。









「急だけどカラーだけみたいだし、」


「………はい、」



「俺、別のお客さん待たせてるから
Aちゃん、エイジさん頼んでいい?」




「………はい」








なんとなく頼まれるんだろうと

予想はしていたものの

なかなか現実を受け入れられない私を置いて








" 大丈夫大丈夫。エイジさん優しいから " って

私の肩を叩きながら

店長は向こうの方に去っていってしまった。







そして、私はしばらく放心状態に陥った。








「…………………………………あの、店長!」








慌てて呼び止めたその時には

もう遅かったみたいで







既に別のお客さんに対応してる店長は

私のことなどお構いなしに

楽しそうにニコニコ笑ってる。







「……………」









どうしよう。







指名されたわけじゃないにしても、

有名人の方に施術するのを

ずっと憧れてたはずなのに、








鏡の前に座る真っ赤な髪のお客さんに

私、かなりビビってる。







だって、あんなに真っ赤な髪の人

怖いに決まってるもん。







それに、人気YouTuberって

絶対失敗できないし。







なんていう、ものすごい偏見とプレッシャーが

頭をグルグルと回る中、







「こんにちはー。今日はカラーですかねー。」







なんて、ひきつり笑顔の棒読みで

後ろから声をかけてみたら







「あ、はい。
なんかー、ちょっと暗めにしたいんですけど」







と、思ったよりも安心感のある

低い声が返ってくる。







……あれ、なんでだろう。







「暗めですね、了解です!
今の色のまま暗くする感じで良かったです?」







ちょっと心が落ち着いた。

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クラスメイトA役(プロフ) - 香夏さん» 気に入って頂けて光栄です!まだまだ未熟ですがこれからも読んで下さるとありがたいです! (2019年7月3日 1時) (レス) id: 07cbe551ca (このIDを非表示/違反報告)
香夏(プロフ) - 読ませて頂いてます!エイジくんが生きてる感じがして気に入りました!更新頑張ってください! (2019年6月28日 19時) (レス) id: 055bcd4fcf (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:クラスメイトA役 | 作成日時:2019年6月26日 22時

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