第八百四十三訓 ページ37
そうして改めて刀を構えれば、私の周りを囲んでいた奈落がドサドサァッ、!!と倒れる。
勿論こんな芸当ができるのは______
『……総悟、!』
沖田「逞しいねィ、姐さんの言葉一つでこりゃまた随分と野郎共の士気が上がってらァ」
ウチのサディストだけである。
沖田「ま、アンタに従いますよ補佐様。お背中守らせてくだせぇ」
『は、君こそ自分の背中預けるの私でいいのかい?』
沖田「背中どころか命も預けられますよ……それに俺の背中も命も、全部余すことなく預けんのァあんたが良い」
『!……そ。随分と熱烈じゃない』
辺りは奈落の烏共で四面楚歌。傍には背中合わせで逞しい逞しい仲間。中々に滾るねこの状況。
…………だが、勝機しか見えないな。だって桂一派と真選組に万事屋まで着いたんでしょ?この場において負ける所が想像できないね。
沖田「安心しな。俺が居るからにゃアンタの背中、傷一つ付けさせねぇ」
『!!……ふふ。これはまた、随分と頼もしいね』
沖田「キュンときた?」
『来てないけど』
(でも自信がついたのは事実さ。なんだか今は負ける気がしない)
同時に総悟と飛び出した。一気に飛びかかってきた目の前の奈落達を姿勢を低く素早く潜り抜けて後ろからまとめて一気に斬り伏せる。
向かってきた錫杖を受け止めて、殺気に反応して柔らかい体を活かし空中で攻撃を避け斬撃を入れる。後ろの敵には踵落としをした後斬っておいた。
(!ちょーっとアレは危ないかな?)
そして戦いながらちらりと総悟を見れば後ろから奇襲を喰らいそうになっていたので____
『おらっ、!!』
ブンッ、!!!と剣を投げて脳幹に命中させる。ばたりとソイツが倒れたのを確認した後、手ぶらになってしまったので取り敢えず追撃を避ける。
そして後ろからの攻撃を最低限の動きで避けた後、脇を通り抜けていった錫杖を掴んで引っ張って奪った。そのまま周りの烏を片付ける。
沖田「ったく補佐殿は武士としてなってねえなァ……刀は武士の魂(笑)ですぜ」
『!』
すると、ヒュッと音がして…総悟が私の剣をこちらまでぶん投げ私を攻撃しようとしていた奈落を貫いた。
ドシュッ!!!と血が舞う。
………いやてかブーメランなんですけど。
『君も投げてんじゃん』
沖田「刀返しただけでィ」
…………はははー、頼もしいね全く。
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じま。(プロフ) - えええオープンチャット!?入りたい…😭もう遅いかな…、申請送っておきます😭🙏 (3月19日 19時) (レス) @page50 id: 612ca8c02a (このIDを非表示/違反報告)
きょきょ - 夢主なんか嫌いなんすけど。弱くて弱くてもう面白くないですねw (9月25日 20時) (レス) @page24 id: c9d0d6f436 (このIDを非表示/違反報告)
リンリンゴ(プロフ) - 我等のトスィがイケメンすぎて無事に爆死いたしましたよ???覚悟してたけど思った以上にきたわ貴方の文才に感謝感激雨あられ。推しの生きろって名言よね(?)いや、虚、、、見事に想像の斜め上70℃をいったよ。守って登場するとかダークヒーローか貴様は。まじ愛す好き (2022年8月9日 2時) (レス) id: ff84f7ea91 (このIDを非表示/違反報告)
実珠(プロフ) - リンリンゴさん» 遺して行かんでよろしいwwwwwwww面白いけどwwww今日も無事にって毎日死んでんじゃんそれwありがとうございます(?)wwトッシー楽しみにしててねん!!! (2022年8月9日 1時) (レス) id: 5eb1e7fab0 (このIDを非表示/違反報告)
リンリンゴ(プロフ) - 書ける時はここに遺書を遺していこうと思い現在書き留めております。今日も無事に昇天いたしましたことをここにご報告させて頂きます。とーしって何ですか?貴方って人はほんとにかわいいですね??アンタ呼びもツンツン要素多めで愛しいです。次の更新トシ主役だぁぁぁ (2022年8月8日 2時) (レス) @page47 id: ff84f7ea91 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:実珠 | 作成日時:2022年7月5日 20時