【銀魂】空から女の子が降ってきました。21

第八百十一訓 ページ5

案の定というか、真選組は解散した。






そして予想していた通り、屯所は新政府に…見廻組に封鎖された。



そして私達の味方であったとっつぁんさえ廃されて、新しい警察庁長官には佐々木くんが着いてしまった。



……きっと天導衆が邪魔に思ったのだろう。新政府に歯向かう組織を。そして喜々も自分に恥をかかせた私達に怒り心頭だから丁度いい訳で。






(……虚しい、な)






真選組は勿論のこと抵抗した。ふざけるなと。見廻組を殴ったりする輩も居た。でも、近藤さんを人質として連れていかれてしまった以上私達は無力で。


近藤さんが連れていかれる最後を見ていたという銀時君はただ一言私達に、










「すまねェ」










一人ぼっちになった、子供みたいな面で言った。





……悲しくなかった訳じゃなかった。


……ただ見てるだけの自分が情けない訳じゃなかった。





でもまだ全員生きてるから、涙は出なかった。












＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿






＿＿＿＿＿＿






＿＿









＿＿＿＿＿＿「ふざけんじゃねぇ！！！」









『……。』






あの後。



私達はもちろんの事、封鎖された屯所に居られる訳もなく錆びれた御堂に真選組全員で逃げ込んで意見を言い合っていた。

まあ意見と言っても喜々に対する激情を吐いてるだけになってるけど……、






「局長が一体何やったってんだ！！喜々のやつ、将軍暗殺の罪を全部擦り付けるつもりか！！」



「乗り込もう、喜々の所へ！どうせ真選組も潰される！！使える主君ももう居ない！！」



「だったらこの命、俺たちの大将を救うために使おう！！！」






気持ちはわからなくはない。私が一番喜々を憎んでいると言っていいくらいに憎しみだって抱いてる。憎悪の念が溜まりに溜まって、今にも溢れ出しそうだ。



でも＿＿＿＿＿＿








土方「それでも、生きろと言ったんだろう」








近藤さんは……私達の大将はそんな事、望んでないんだ。









土方「例え真選組が組織として消えても、例え散り散りになっても…それぞれが真選組として自分のやれる事をやれと。近藤さんは……そう言ったんだろ」



沖田「例え……近藤さんの屍を超えても？」



『……』










私達が例え、それを望んでいたとしても。












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