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23(ひゅうがside) ページ24

同窓会もそろそろ終わりそうな頃、『ひゅうがくん』と声をかけられた




ひゅうが「…?」




そこにいたのは、中学の時付き合っていた彼女




女子「ちょっと、良い?」

ひゅうが「うん」




2人でテラスに出た




女子「ごめんね、急に」

ひゅうが「いや」

女子「動画見ててさ、やっぱりひゅうがくんのこと好きだなって思って」

ひゅうが「…」

女子「もう一回、付き合ってくれないかな」

ひゅうが「……ごめん」

女子「……相澤さんのこと、まだ好きなの?」

ひゅうが「…」




この子は知ってたのか

俺の好きな子がAだって





ひゅうが「そうだよ」

女子「…」

ひゅうが「ずっと、初恋だから」

女子「…」




その時、スマホの着信音が聞こえて振り向くと、柱の影にAが立っていた




ひゅうが「……A」

「…」




聞かれた…?




女子「……なんか、冷めた」




そう言うと元カノは中へと入っていった




ひゅうが「…」

「ゃ、やまとが、探してた」

ひゅうが「……A」




明らかに動揺してる…




「この後、バスケ部で集まるって」

ひゅうが「A」




1回目より強くAの名前を呼んだ




「………なんで?」

ひゅうが「…」

「いつから…?」

ひゅうが「…」

「私があつきくんの話してる時も…?」

ひゅうが「…」




Aの声が震えて、目に涙が溜まっていく




「そんなのっ…言ってくれれば…」

ひゅうが「言えるわけねーだろ!」

「…」

ひゅうが「こっちは分かってんだよ!伝えたらお前が泣くことくらい!」

「…」

ひゅうが「好きな女を泣かせたいわけねーだろ」

「…」

ひゅうが「……でも、結局こーなるよな」

「…」

ひゅうが「頭のどっかでは分かってたんだよ、いつかはこーなるって」

「…」

ひゅうが「…」




もう、無理だ…




ひゅうが「俺、お前とはもう会わねー」

「…」




そう言って、Aを残して中へと入った




やまと「ぁ、ひゅうが、いた。Aも探しにいったけど、会った?」

ひゅうが「悪い」

やまと「…?」

ひゅうが「帰るわ」

やまと「え、ちょっ、ひゅうが?」




慌てたやまとの声を背に、建物から出た

24→←22(ひゅうがside)



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作者名:明希 | 作成日時:2023年9月12日 22時

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