短編集.com3 (ページ26)

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(no side)

ゆうたとひゅうががファンの子と写真を撮っている時、うさぎさんが風船を配っているのを見つけたあつきくん

すぐさま、うさぎさんの元へ駆け寄ります

あつき「うさちゃ、ふーせ、」

うさぎさんはオレンジの風船をあつきくんに渡しました

あつき「あーと」

風船をもらって大満足のあつきくん

しかし、ゆうた達の方を振り返ると、彼らの姿はありません

あつき「……？」

キョロキョロと辺りを見渡しますが、彼の視界では見つけることができません

あつき「ゅた…」

彼の手から風船が離れ、飛んでいこうとした時、大きな手が風船の紐を掴みました

『はい、しっかり持っててね？』

あつき「…」

風船を掴んでくれた30代くらいの男性

彼が風船を差し出してもあつきくんは受け取ろうとしません

『ちょっと、ごめんね』

彼はあつきくんのズボンのベルトループの１つに風船を括り付けました

『はい、これで大丈夫』

あつき「ぁーと…」

『パパとママは？』

あつき「(フルフル)」

『今日は、誰と来たの？』

あつき「ゅた…、ひゅぁ…」

『ゆたくんと、ひゅあ……ちゃん？』

あつき「(フルフル)」

『ひゅあくん？』

あつき「(コクッ)」

『そっか、じゃあ、一緒にゆたくんとひゅあくんを探しに行こうか？』

あつき「(コクッ)」

『よし、行こう』

そう言って歩き出した彼のズボンをあつきくんが掴みました

『ん？』

あつき「くっく…、たぃたぃ…」

『…』

『いきなり抱っこするのは、流石に怖いかな…』と思っていた彼ですが、足が痛いと言われればしょうがありません

『よし、出発！』

あつき「っぱーつ」

あつきくんを抱っこした彼は総合案内所へと向かいました

総合案内所に到着し、スタッフへ声をかけました

『あの、この子、迷子なんですけど』