短編集.com3 (ページ17)

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(ひゅうがside)

ゆうま「ぇー…」

やまと「ぇ、っと…」

2人が来てから再び泣き出したあつきは、ゆうたにだっこされたままゆうたの肩に顔を埋めている

ゆうた「怖くないよ」

あつき「ぅ…」

その言葉に顔を上げたあつき

ゆうた「こいつがやまと」

あつき「ゃ…ぁと…」

ゆうた「そう、で、こっちがゆうま」

あつき「ゅ…ま…」

ゆうた「うん、みんな俺の友達、怖くないよ」

あつき「ぅ…」

小さく頷いたあつきは再びゆうたの肩に顔を埋めた

ゆうま「で、この子、あっちゃんってことですよね…」

ひゅうが「あつきって名乗ってるし、現にあむぎりが消えてるしな…」

ゆうた「元に戻るまで世話するしかないんじゃね？」

ひゅうが「マジで言ってる？」

やまと「この子があっちゃんっていうことは、捨てれないでしょ」

ひゅうが「そうだけど…」

チラッとあつきの方を見ると目が合ってバッと逸らされた

仲良くなれる気がしねぇ…

やまと「あつき、やまとです、よろしく」

あつき「…ん、や！」

プイッとやまとから顔を逸らした

俺だけじゃねーんだ

やまと「振られた…」

ゆうま「ゆうまです、セス！」

あつき「…ん、ゃあ゛ぁだ！」

ギューっとゆうたの首に抱きつくあつき

ひゅうが「でけーのがダメなんだな…」

ゆうた「そんな呑気なこと言ってる場合じゃねーぞ」

やまと「ぁ、そうじゃん、ヤバくね？」

ひゅうが「あ？」

ゆうた「俺、明日いねーんだから、それまでに慣れねーと」

ひゅうが「はぁ？なんでだよ、なんでいねーんだよ！」

ゆうた「いや、個人の仕事だろ」

ひゅうが「そうだよ！仕事だよ！あぁ、なんでこんな時に限って！」

ゆうたいねーと無理だろ！

ぼん「おつかれー、って、あれ？俺遅れた？」

やまと「ぼん」

ひゅうが「ぼん！」

ぼん「ん…？」