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いつも行ってる美容室に行くと目をまん丸にされたけど、『出来れば可愛くお願いします』と言うと綺麗に短く整えてくれた
翌週学校に行くと友達からめちゃくちゃビックリされたけど、みんな可愛いと褒めてくれた
そして、放課後、立ち上がって息を吐く
「部活…」
行きたくないけど、辞めるんならどうせ言いに行かなきゃいけないし…
そう思ってると『A』とドアの方から声が聞こえた
「……ゆうた、先輩」
ゆうた「部活、行くぞ」
そう言うとそそくさと歩き出したから慌てて後ろをついて行く
「あの……なんで、」
ゆうた「逃げねーように」
「…」
ゆうた「髪」
「…」
ゆうた「短いのも、似合ってんじゃん」
「…」
体育館に入ると先輩たちがもう来ていて、モップ掛けをしていた
やまと「お、A、おつかれ」
ひゅうが「えぇ!髪!可愛いじゃん!」
あつき「短いのも似合ってるね」
そう声をかけてくれる中、ゆうま先輩はビックリした顔をして黙ったままだった
「あの……、やまと先輩……」
やまと「受け付けねーからな?」
「ぇ…」
やまと「退部届」
「…」
やまと「あいつら、辞めさせたから、Aまで辞めたら困る」
「え…」
辞めさせた…?
先輩たちを…?
「なんで…」
やまと「そりゃ、そうでしょ」
ゆうた「真剣にマネージャーの仕事してくれる奴に辞められたら困る」
「…」
やまと「これからもよろしくな」
そう言って私の頭を撫でた
その後、ジャージに着替えて、ドリンクを作っていると足音が近づいて来た
「…?」
振り返ると、ゆうま先輩が立っていた
「…」
ゆうま「香織たちのこと、聞いた」
「…」
ゆうま「しっぽちゃ…」
「もう、しっぽじゃないので…」
そう言ってウォーターキーパーを持って、体育館へと戻った
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明希(プロフ) - ちひろさん» ありがとうございます! (6月27日 13時) (レス) id: bd6acc50a6 (このIDを非表示/違反報告)
ちひろ - 悠馬くんの話最高です。大好きです。 (6月27日 0時) (レス) @page14 id: 7c16c151d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:明希 | 作成日時:2023年4月22日 13時