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『もうすぐで上がりだから、待ってて』と言われて店で待ってると、『お待たせ』と私服のひゅーちゃんが私の元にやってきた
「お、私服新鮮」
ひゅうが「どう？」
「カッコいい！」
グッドサインをすると『やだー』と嬉しそうに照れた
ひゅうが「明日休み？」
「うん」
手を繋いで歩いて帰る
ひゅうが「……うち、来る？」
「え、いいの？」
ひゅうが「いいわよー」
「やったー」
そう笑った瞬間『ひゅうが』と声が聞こえた
ひゅうが「…？ぁ…」
その瞬間、繋いでいた手が離された
声の主に視線を向けると、さっきの男性客
ひゅうが「ゆうた…」
え、知り合い？
まさか…元彼、とか…？
ゆうた「久しぶり」
ひゅうが「…」
ゆうた「……彼女？」
ゆうたさんの視線が私に向いた
ひゅうが「ぁ…その…」
「……友人です」
ひゅーちゃんが答えなかったから私が答えた
ひゅーちゃんが私の方を見る
ゆうた「そっか」
ひゅうが「…」
ゆうた「急にごめんな？久々に話したくて待ってた」
ひゅうが「ぅん…」
ゆうた「でも、友達と一緒みたいだし、また今度にするわ」
ひゅうが「…」
『じゃあな』とゆうたさんは帰って行った
「……ひゅーちゃん」
ひゅうが「…」
「私、帰るね？」
ひゅうが「え、」
「明日、用事あるの忘れてた」
なんて、嘘だけど…
ひゅうが「じゃあ、家まで…」
「大丈夫」
ひゅうが「…」
ひゅーちゃんの手が私の腕を掴んだ
ひゅうが「女の子の大丈夫は、大丈夫じゃないの」
「…」
ひゅうが「家まで、送る」
「…」
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作者名：明希
| 作成日時：2022年3月20日 18時
