ねがてぃぶがみっつ ページ4
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幻覚と幻聴かな、って思ったけど間違いなかった、このべらんめえ口調と腹立つ言い様は沖田だ。
私の部屋の襖を開け放ってこっちを見ていた沖田は、1度ため息をついてから私の傍にやって来て腰掛けた。
「アンタの泣く声がうるさくて寝れやしねえ、早く何とかしろィ」
「…………すみません」
「お前…いつも謝ってばっかで……」
………次に来る言葉はわかっている、
「それしか言えねェのかィ」
………これ結構刺さるんだよなあ、なんてどこか遠くから見ているような思考でぼんやり考える。
昔誰かに言われたっけ。お前の顔むかつく、謝るな、それしか言えねえのかよ、って。
あーあ、私って生きてるだけで人を不快にさせるのかもしれない。つらい。もういっそ_____
「お、おい、泣くことねえだろィ」
「………え、あ、ごめん」
「……………お前なァ」
………涙が溢れて止まらないことに自分でも気が付かなかった。もう毎日のことだからいいけど。
肩を竦めてから、手を伸ばして沖田がティッシュ箱を取ってくれる。いいな、腕長くて、私なんて……。
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ヤマダ電機(プロフ) - 城崎 茉孤さん» 恐縮です…嬉しいお言葉ありがとうございます…!励みになります😭 (1月6日 22時) (レス) id: 7a7cca59ad (このIDを非表示/違反報告)
城崎 茉孤(プロフ) - 好きです…、文字書きとしてはクソみたいな感想投稿しちゃって申し訳ないんですけど、超好きです…。 (1月6日 12時) (レス) @page50 id: 8e9637cb28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダ電機 | 作成日時:2023年12月10日 21時