ねがてぃぶがにじゅうよん ページ25
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「……………」
「……………」
……は良いものの、会話ができない。
ちらりと隣の沖田の表情を覗くも、ぼーっと空なんか眺めていて何を考えてるかまったく読み取れなかった。
……どうしよう、気まずい。
団子屋にいた時は沖田がずっと何か話してくれていたから、会話も続いていたけれど。
今思えば甘えすぎだったな……、人と会話する時は一問二答を意識しなければ……。
って何かの本で読んだ。本の受け売りでコミュ力を身につけてるなんて、自分で言ってて寂しい。
しばらく彼の表情を伺い、捻り出した話しかけ方とは____
「……い、いい天気ですね」
「…………」
「…………」
「……………は?」
…………………やばい。間違えた。
引かれた?嫌われた?イライラさせた?
全身の血が顔に集中していくような熱を感じた。途端に冷や汗が額を伝う。
……何?天気がいいですねって……、典型的な話す事がない時に言う奴じゃん……、なんで今そこ選んだの??
……穴があったら入りたい、
このまま行方不明になりたい……。
もう……私のバカ……本当にバカ……信じられないぐらいバカ……。
自分の愚かさが恥ずかしくて、そして沖田の反応が怖くて、発言を後悔して俯いた。
唇をぎゅっと噛み、膝の上の拳を握りしめても顔の熱は一向に引かない。
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ヤマダ電機(プロフ) - 城崎 茉孤さん» 恐縮です…嬉しいお言葉ありがとうございます…!励みになります😭 (1月6日 22時) (レス) id: 7a7cca59ad (このIDを非表示/違反報告)
城崎 茉孤(プロフ) - 好きです…、文字書きとしてはクソみたいな感想投稿しちゃって申し訳ないんですけど、超好きです…。 (1月6日 12時) (レス) @page50 id: 8e9637cb28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダ電機 | 作成日時:2023年12月10日 21時