ねがてぃぶがじゅうさん ページ14
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「っ、ど、どした…?」
「…………」
「ええ…何か言ってよ……」
___がしりと左腕を掴まれる感覚。
進もうとしていた方向に進めなくて軽くよろめいた。
反射的に沖田の方を振り向いて、どうしたのか尋ねて見ても返事は無い。
………しばしの沈黙の後、沖田が徐に口を開く。
「______朝霧くらげ」
「…………?」
「…………」
アイマスクを持ち上げ、こっちを見据えている沖田と視線が絡み合った。
……その表情はいまいち読めないが、ただ真っ直ぐな視線が私を射抜いて離れない。
……
……そういえば、こうやってちゃんと沖田の目を見るのは何時ぶりだろう、最近は話すことも少なかったし。
まだ沖田がガキだった時は、私の方が身長も器用さも剣技だって上だったのになあ、今じゃ全部負けてしまっている。
ミツバさんの件で色々あって、精神的にも更に強くなっちゃって……、もう私の事なんか振り返らず進んでいってしまうんだろう。
そう思うと途端に罪悪感が湧いて、沖田の丸っこくて大きな瞳から視線を伏せた。
喜ばしい成長じゃないか。近藤さんのように、純粋に彼の行く末を祝福するべきなのに。
______ああ、まただ、
自責の念がまた迫ってくる、
自己嫌悪に行き着いてしまう。
昨日だって結局沖田に迷惑を_____
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ヤマダ電機(プロフ) - 城崎 茉孤さん» 恐縮です…嬉しいお言葉ありがとうございます…!励みになります😭 (1月6日 22時) (レス) id: 7a7cca59ad (このIDを非表示/違反報告)
城崎 茉孤(プロフ) - 好きです…、文字書きとしてはクソみたいな感想投稿しちゃって申し訳ないんですけど、超好きです…。 (1月6日 12時) (レス) @page50 id: 8e9637cb28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダ電機 | 作成日時:2023年12月10日 21時