ねがてぃぶがじゅういち ページ12
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……と、目の前にのさばっていた影が消え、瞼の奥が明るくなる。
同時に感じていた体温が離れていくのがわかった。
沖田がやっと私に詰め寄るのをやめたらしい。
片目を恐る恐る開けると、沖田の顔は近くに無くて、伸びをひとつしてから身体を起こす彼が見えた。
「オイ、いつまで寝っ転がってんだ」
「えええ……理不尽……」
「俺の昼寝を妨害した罰でさァ」
はあ……とため息をつくと脱力感が襲ってくる。
……
……ん?よくよく考えたら、床に倒れてるみたいな私、めちゃめちゃ情けないのかも?
……叩かれて怯んでる犬みたい。
今更自覚し、込み上げてきた羞恥心に慌てて正座する。
両耳と頬が発火したようにみるみる熱くなっていくのがわかった。
………あ、やばい。
そんな私を見下ろしている沖田と目が合う。
…否、合ってしまった。
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ヤマダ電機(プロフ) - 城崎 茉孤さん» 恐縮です…嬉しいお言葉ありがとうございます…!励みになります😭 (1月6日 22時) (レス) id: 7a7cca59ad (このIDを非表示/違反報告)
城崎 茉孤(プロフ) - 好きです…、文字書きとしてはクソみたいな感想投稿しちゃって申し訳ないんですけど、超好きです…。 (1月6日 12時) (レス) @page50 id: 8e9637cb28 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヤマダ電機 | 作成日時:2023年12月10日 21時