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翌日二限の古文の授業に浮所くんの姿はなかった。私とは顔を合わせづらいのだろうなと思いながら、さらにその翌日。国語の授業のない日であったけれど、それでも彼は学校に来なかった。
欠席が続いた四日目、さすがに心配になってくる。
それに、週明け月曜日からは林間学校があった。
このままそれすらも欠席するつもりなんだろうか。
何かすべきことがあるのではと考える。
原因は確かに私にあるのだから。
「浮所くんのお家に行こうと思うんですけど…」
「は！？」
授業終わり、那須くんに相談を持ちかける。周囲に聞かれないように小声で話しかけたというのに、全力で驚いてみせた彼の声が教室中に響き渡った。
信じられないといった顔をして私を見る。
「あ、やっぱり迷惑かな…？」
「いや迷惑っていうか……、え、一人で！？馬鹿じゃないですか！？」
馬鹿と言われた。ストレートに。
いや馬鹿ではあるんだけどそんなにも遠慮なく言われるとちょっとショックだったりもする。馬鹿なりに。
だって放っておく訳にもいかない。
とはいえそれが余計浮所くんの気持ちを逆撫でするようなことになるのであればそれはよくないし、と迷い、こうして唯一事情を知ってくれている那須くんに相談してみたのだ。
でもまぁ那須くんからしたら普通に「そんなこと聞かれても」って感じだろうな、と聞いておいて今更そう思った。この件に関して彼はただ巻き込まれただけの被害者だ。
那須くんのとてもとても整った顔の眉根が寄る。これは多分、困っている表情。つい最近知ったことだった。
口許に手を当てて考え込んでいる。
「…17時でもいいですか」
一つ溜息を吐いて那須くんがそう言った。
何がだろうと思う。
「一緒に行きます」
向けられているのはいつものあの面倒そうな表情ではあったけれど、そこで初めて、私の身を案じられていたのだということを知る。
もしかしたら那須くん、ものすごくいい人なのかもしれない。
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よぴ(プロフ) - パスワード教えていただきたいです（ ; ; ） (2022年1月17日 19時) (
レス) id: 5c59f9ee59 (このIDを非表示/違反報告)
いち - パスワード教えてください⁉️ (2021年9月28日 13時) (レス) id: 358f9d64ec (このIDを非表示/違反報告)
さな(プロフ) - こむぎさんの作品いつも楽しく読ませていただいています。この作品を最初から読みたいのですがパスワードを教えていただくことはできますか？ (2021年5月5日 2時) (レス) id: 3b72a96203 (このIDを非表示/違反報告)
りの(プロフ) - どの作品も大好きです！いつもキュンキュンしながら読ませて頂いています。これからも楽しみにしています。 (2020年5月3日 21時) (レス) id: e6fd1d12b5 (このIDを非表示/違反報告)
陽依(プロフ) - 切なくて切なくて、涙が出てきました。このお話大好きです。これからも楽しみにしています。 (2020年5月3日 19時) (レス) id: 5f72745e3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむぎ
| 作成日時：2019年7月21日 14時
