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5.川に流れる、不審者様。 ページ5

無言。それは気不味い物だった。河川敷に座り込んだ2人の奇妙な空気。


「あの…」


「何かな、中島さん。嗚呼、名前は好きなように呼んでくれたらいいよ。」


「えっと、詞葉さん…って、さっき年齢を29って言って…。」


「そうだね。うん、29。正真正銘の29。」


「本当…?」


彼は相当疑ってるようだった。年が物を言う日本はきっとそれを大事にしてるから何だろうが。


人差し指で眉間を叩いて1つ言ってみた。



「此の世には出来る事と出来ないことが存在してね。」


「急?!」


「まぁまぁ、繋がりがあるから聞いてくれ…」


異常者を引いて見る様な目をしないでほしいと心底思うが。肩を少々落として語る。騙る_?


「時を遡る事は出来ないし、老いることは絶対。何もせず時間が経てば君みたいに餓死するし、年老いたらいつか死ぬ。」


「僕まだ死んでないんだけどなぁ…」


半分諦めた敦の肩をぽんぽん軽く叩きながらまぁまぁ、と宥める。


「しかし、それも出来てしまう方法、コマンドみたいな物が存在するんだよ。まぁ奇跡みたいな奴ね。」


「はぁ…。」


「例えば…、川から人が流れてくる確率はとても低い。こんな感じで。奇跡。」


地面にだらしなく置かれていた手を動かし川の中に上半身があるであろうそれに人差し指を向ける。


「はぁ……まあ、…は?」


中島敦は目を疑った。疲れているのだと思った。言い聞かせた。しかし目の前には流れる二本の足。そして気付く。



「ほら早く救出してきなよ、」



此奴、詞葉に背中を押され自らが川へ入るように促されてることに。


「ああもう!ええい!」


そのまま前傾姿勢で川に飛び込んだ彼を見送りながら跳ねた水滴の冷たさを感じる。そしてはっとする。

「は?!川から足…?人?!」


遅い。

6.こんにちは、自殺嗜癖様。→←4.初めましての、財団職員様。



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なしりんご(プロフ) - こころさん» ありがとうございます!!少し遅くなりそうですが、主人公が探偵社入社と同時に、番外作ろうと思いますので、亀更新ですが暖かい目で見て頂けると有りがたいです! (2023年2月5日 23時) (レス) @page11 id: 70d5ff20c0 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 英検お疲れ様です!更新お疲れ様&待ってます! (2023年2月4日 18時) (レス) @page11 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - ありがとう御座います…! (2022年12月30日 15時) (レス) @page9 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)
なしりんご(プロフ) - こころさん» コメントありがとうございます!とても励みになります。そうですね、アベルやカインなど、人型のオブジェクトはどうしても原作に寄せれないのでちょくちょくこっちで匂わせて、番外編など作ろうと思っております!お待ちください! (2022年12月29日 22時) (レス) id: 70d5ff20c0 (このIDを非表示/違反報告)
こころ - 初コメ失礼します!更新待ってます!因みにカインとアベルって出せますか…? (2022年12月29日 8時) (レス) @page5 id: fa05d75225 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:なしりんご | 作成日時:2022年12月28日 11時

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