ちょい悪オトコの目覚めた恋～yunho～ (ページ5)

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Retrace one's past (過去の回想) #3 side you ページ5

カチャカチャ…
事を終え、ベルトを締めながらもユノの唇は離れなかった…

これは…夢…？

真っ白な頭の中で背中に伝わる壁の冷たさと、ずり落ちたパンツが腿に引っ掛かっている感覚が、現実なんだと認識させる…

ユノ｢ん…A…｣

壁に押し付けられたまま、まだ貪り続けるユノをようやく押し退けた

A｢…もう…ここに来ちゃだめ…｣

ユノ｢なんで？｣

A｢先生としてやっちゃいけない事をしたから…ちょうどよかった…テストをやって…事務所にそれを見せれば指導する必要がないって分かってもらえる…｣

ユノ｢俺と会わないつもり？｣

A｢今日の事は忘れるから…っ？！｣

バン！と壁を叩くとそのまま両手を壁について私を睨みつけた。

ユノ｢俺は卑劣な男か？お前の体目当てのろくでなしにさせたいか？！｣

A｢私そんな事言ってない…！ただ｣

アイドルのあなたと一線を越えた事が恐ろしくて…怖いの…

ユノ｢サランヘヨ…｣

A｢ユノ…｣

ユノ｢愛してる…言葉にすれば良かったのか…？そうすればAは二度と俺と会わないなんて思わなくなるか…？｣

A｢…わからない…どうすればいいのか…｣

ユノ｢…俺が嫌いか？｣

ううんと首を横に振った。

ユノ｢ならいい…｣

優しく重なる唇…
ユノの温もりが伝わってきて…今度はなんの抵抗もなくそのキスを受け入れた…

カチャ…カチャカチャ…
同時にベルトが外される音

ユノ｢愛してる…っ！｣

言葉と同時にぐいっとたくましいユノが、また下から突き上げた…

《現実》side yunho

シャワーから戻るとベッドの上でAはうつ伏せに眠っていた
そのままの姿で…

ユノ｢フッ…そそるな…｣

ツー…ッと指を背中に這わせた

ユノ｢何度でも抱きたくなる…離れてると恋しくなる…この身体が…｣

チュッ…と背中に口付ける

ユノ｢俺は嘘つきだよ…愛ってなんだ…？何度言葉にしても…俺には分からない…｣

何が愛で
何がそうじゃないのか…

信じれば裏切られる…
利用される…
俺に近寄ってくる女はみんなそうだった…

フッ…ゲームのつもりだった…最初は…
賭けをして褒美を貰う…ただそれだけ…のはずだったのに…
何度でも欲しくなる…手放したくなくなる…

ユノ｢これってなんだ…？教えてくれ…｣

お前といれば愛とやらが分かるのか…？