ちょい悪オトコの目覚めた恋～yunho～ (ページ4)

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Retrace one's past (過去の回想) #2 side you ページ4

ユノ｢…。｣

テスト用紙を無言でジッと見つめるユノ。
やっぱり難し過ぎたかな…

A｢あ、あのねユノ。テストといってもただの復習だからっ。解らない問題があったからってそれで何かペナルティがあるわけじゃないからっ！｣

ユノ｢…先生。｣

A｢な、何っ？｣

ユノ｢もし、この問題を全てパーフェクトでクリア出来たら俺のお願い聞いてくれます？｣

A｢え？｣

お願い？

ユノ｢はい。ご褒美がある方が頑張れますから(ニッコリ)｣

ご褒美か…
確かにあった方が頑張れるかも。

A｢うん！いいわよ！満点取れたら何でも聞いてあげる！｣

もしご飯奢れとかだったらチャンミンも一緒に奢っちゃえばチャンミンの機嫌も直るだろう。
そう単純に考えて返事した。

ユノ｢ほんとに聞いてくれるんですね？俺のお願い。｣

A｢もちろん！｣

ユノ｢約束ですよ？｣

親指を出てきた。
これが噂のハンコ？
韓国式の指切りみたいなものね。

A｢約束！｣

ユノの親指に自分の親指をくっつけた。

A｢頑張って！｣

ユノ｢はい(ニッコリ)頑張ります(ニッコリ)｣

いい顔(笑)
ユノはパーフェクトなんて言ってるけど、パーフェクトじゃなくても、3分の2くらいでもお願い聞いてあげる。
そんな風にユノを軽く見ていた自分。

スラスラ…

ん？

スラスラ…

え？

走らせたペンは止まる事なく問題を解いていく。
テキトーに空白を埋めてなんかなかった。

ユノ｢出来ました(ニッコリ)｣

A｢…。｣

パーフェクト。
え？
どうして？
普段のユノのレベルならこれはかなり苦戦するはずなのに…

ユノ｢俺ね。ほんとは出来ちゃうんですよ。けど、出来るより出来ない方がファンにはウケるから…つい、出来ないフリをしちゃうんですよ先生…｣

ゆっくりと立ち上がって目の前に迫った。

A｢フリって(苦笑)どうして私の前でフリなんてするの？普通に教えてるんだから全力で｣

ユノ｢このために決まってるでしょ？ご褒美(ニッコリ)｣

A｢あ…ああっそうだったねっ。約束したっ。な、何…かな？｣

ユノ｢欲しい(ニッコリ)｣

A｢何が？｣

ユノ｢先生(ニッコリ)｣

A｢え？｣

ユノ｢先生が欲しいって言ってんの…｣

ユノの唇が重なってきた