ヒニムの中心 (ページ12)

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ローマの休日 hc ページ12

店から運び出したものの、どこに住んでいるのか分からないこの小動物。

結局抱え上げたまま立ち往生。

hc「さすがの小動物もずっと持ってたら重いんだが……あ」

丁度いいところにベンチがあったのでそこに降ろした。

座らせようとしたのに、ゆらゆらフワフワ揺れて倒れそうになる。

咄嗟に支えたけれど、手を離すとすぐに倒れそうになる。

hc「参ったな」

結局小動物の両肩を支えたまま語りかけた。

hc「小動物、お前の住処は？」

A「うん」

hc「うん？！」

A「うん。」

hc「うんじゃない！！」

会話が成立していない。

どこに住んでるのか聞いたのにうんとしか言わない。

hc「もう一度聞くよ。あなたの住処はどこかなー？」

A「うん！」

元気良くニコニコして言ってあげたが、

結果は同じだった。

どうしようかと思って小動物の肩を持ったまま固まっていたら、

いつの間にか消えていたキュヒョンが後ろからテクテク歩いてきた。

kh「なんか、いいですね」

hc「は？」

kh「ローマの休日みたい」

ローマの休日……

オードリーヘップバーンと小動物を比べた。

やっぱり違う。