_10 fin. ページ43
・
A「あの子の父親がね、“もう新しい家庭があるから引き取らない”って。
あの子行き場なくて…私が育てる！って言ったの。
もちろん親戚からは反対されたよ
まだ学生なのに生意気言うな、って。
それでもあの子を他のところに行かせるのはどうしても…」
中間「そっ…か…」
A「今年で16歳。すっごく大人っぽいでしょ？」
中間「16！？あれで？」
A「みんなびっくりする」
・
中間「…よかった、彼氏ちゃうくて」
A「勘違いしてるしめっちゃ怒ってるし…」
中間「ごめんごめん」
A「淳太は彼女は？」
中間「この前おらんって言うたやん」
A「そうだっけ」
中間「…」
A「なんで黙るの」
中間「…いや、うん」
A「さっき私さらっと告白したんだけど」
中間「…そうやね」
A「変に奥手なとこは変わってないんだね」
中間「ええ、変に奥手？俺別に奥手ちゃうやん」
A「それが奥手じゃないっていうならどんなのが奥手だって言うわけ？」
中間「うーん…それは…」
A「もういいよ。帰る。おろして」
中間「おろさへん」
A「…」
中間「付き合おっか」
A「…最初からそうやって言いなよ」
中間「俺な、Aのこと、別れてからも全然忘れられへんかってん。
他の人と付き合っても忘れられへんかった。
やっぱり俺にはAしかおらんねやろなぁって失ってから気づいてん。
遅すぎるやろ？…アホやな、俺」
A「…うん」
中間「Aもなんか言うてや。
俺ばっかり話してて恥ずかしいわ」
A「…好きだよ、淳太」
かなりびっくりした。
中間「なんや急すぎひん？」
A「そう？」
中間「いやぁ…びっくりした」
A「ねぇ、早く帰ってお祝いしよ！」
中間「何のお祝い？」
A「三十路の２人に相手が見つかったお祝い！」
中間「…せつな」
A「いいじゃん、もう独り身じゃないんだし」
中間「まぁそやな」
A「よし、じゃあ早く帰ろ！すぐ帰ろ！」
中間「わかった、わかった」
・
家に着き、背中からおろそうとすると爆睡しているA。
中間「口開けたままやん…
かわいいなぁ、ほんまに」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 173人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
なこたん(プロフ) - ひのりーるさん» いえいえ！素敵な作品ですね、次の更新も楽しみにしています♪頑張ってください。 (2016年11月27日 16時) (
レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
ひのりーる(プロフ) - なこたんさん» ご指摘ありがとうございますm(_ _)m 全く気がつきませんでした… 修正していただきました！ (2016年11月27日 16時) (レス) id: c73deeb403 (このIDを非表示/違反報告)
なこたん(プロフ) - 禁煙スペース、ではなく喫煙スペース、ではないでしょうか？すみません、気になったので(^^; (2016年11月27日 15時) (レス) id: 3e52d8806d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひのりーる
| 作成日時：2016年11月3日 16時
